2023 Fiscal Year Annual Research Report
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20K13485
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| Research Institution | Okayama University |
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Principal Investigator |
佐藤 美里 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (70794585)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | 多国籍企業 / 排他条件付取引 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は，排他条件付取引契約に関わる論文について，進展があった。この論文は，最終財メーカー間で生産工程における効率性の差がある場合，投入財需要に違いが生じ，投入財供給者にとってより生産効率において劣るメーカーとの取引に魅力があることから，効率的生産の可能な多国籍企業よりも国内既存メーカーが国内の投入財供給企業との排他的な取引契約を実現できる可能性について議論した研究である。より効率的な生産工程を持つといわれる多国籍企業の参入の可能性に直面した際にも国内既存企業がその対応策として，国内の既存供給会社と事前に排他条件付取引契約を結ぶ可能性を持つことができ，それによって効率的な多国籍企業の参入の阻止を実現する可能性について議論を展開している。この研究について，最終的な論文の修正を経て査読付き論文に受理された旨の連絡を受けるに至ったことが，本年度の本研究課題の1つの大きな進展であったと言える。
また，追加研究として，多国籍企業の撤退を中心に，企業の市場からの撤退についての事例の調査を行い，更に，企業の撤退に関してどのような経済的研究が存在するのか，特にデータを用いた分析をしている文献を中心に調査を行った。本研究課題において，多国籍企業の実際の参入が国内既存メーカーの投入財調達方法に変化を与え，また逆に，国内既存メーカーの調達方法の変化が，多国籍企業の参入または撤退に影響与えることについて研究内で議論を展開しているため，多国籍企業の撤退に関する事例・参考文献の強化を行った。
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Research Products
(1 results)
