2021 Fiscal Year Research-status Report
労働集約型作業における生産性に係わる人材力向上に関する研究
Project/Area Number |
20K13552
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
ウ アテイ 北見工業大学, 工学部, 助教 (30821962)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 経営工学 / 生産効率 / 職業ストレス / 人材力向上 |
Outline of Annual Research Achievements |
人の労働力に頼る割合の大きい労働集約型作業における生産効率向上および生産性を確保するため、作業現場における人材力向上に対する対処方法が重要な課題になっている。人材力向上の主要な要因に関しては、作業者の適性、知識・経験及び作業員の満足度の個人差が挙げられる。本研究では、作業が始まる以前の採用段階または職務設計段階において作業適性を評価する方法を提案する。作業準備を終えた後の生産段階において、知識・経験の個人差を低減するための作業教育支援方法を提案する。さらに、作業員が熟練作業者となった段階を測定し、熟練作業者を含む作業員の満足度に影響する要因を明らかにする。また、複数年度に渡り継続的な変化を調査・分析する。さらに離職率が最も高いサービス業(介護業)における離職率に関わる作業員の職務満足要因及び職業性ストレスの事例調査を考察分析することにより介護作業者の離職率低減に有効な施策を明確にする。そこで、生産効率向上および生産性の不確実性を低減するため、人材力向上の主要な要因に対する対処方法に関する研究の目的であり、2020年度に引き続き、2021年度も作業員が熟練作業者となった段階を測定し、サービス業 (介護職)における作業員の満足度に影響する要因と職業性ストレス特徴を解明し、離職率を低減するための成果を得た。さらに、中国の製造業における作業員の満足度に影響する要因と職業性ストレスを調査・分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、生産効率向上および生産性の不確実性を低減するため、人材力向上の主要な要因に対する対処方法に関する研究している。2020年度は、日本および中国のサービス業(介護職)における、介護職従事者のストレス要因に対して調査・分析を行った。これらの成果の一部は論文誌および国際・国内会議で発表した。また、2021年度にも、複数の国際・国内発表をしている。論文誌への論文投稿もしている。以上のように、2021年度までの研究実施計画をほぼ達成できており、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度も、2021年度までに引き続き、サービス業と製造業の作業員の職務満足要因及び職業性ストレス特徴を比較することにより、各業界の職務満足要因および職業性ストレス特徴を明確にする。また、生産準備段階において、人材力向上要因に含まれる作業適性を評価する方法および生産開始後の段階において 、人材力向上要因に含まれる知識・経験の教育支援方法を提案し、適用例により確認したため、他の業種へ展開の可能性を調べ、開発した装置を実務に用いて有効性を確認する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染拡大の影響により、2021年度に予定していた複数の成果発表および調査のための出張やデータ収集が中止や延期になったため、次年度使用額が生じた。中止および延期になった成果発表や調査、データ収集のために使用する予定である。
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Research Products
(3 results)