2021 Fiscal Year Research-status Report
政治学・行政学と経営学との接合による産官学連携・起業・産業集積研究の新展開
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20K13554
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 信貴 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (70572832)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 経営学 / 政治学 / 行政学 / 経営戦略論 / 技術経営論 / 産業集積 / 産官学連携 / 起業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、経営学のアプローチと政治学・行政学のアプローチとを接合することにより、産官学連携、起業、産業集積について新たな因果関係の発見・同定やこれまでの因果関係のメカニズムの進化を目指すことである。 本研究の2年目となる令和3年度は、まず、令和2年度に実施予定だった北海道札幌市(IT・バイオ)など産業集積の各地域での現地フィールド調査を行う予定で準備を進めていたが、新型コロナウイルスの第4波、第5波、第6波に伴う緊急事態宣言等により、中止、延期を余儀なくされ、令和3年度も実施することはできなかった。そのため、オンラインでの調査を試行し、実施した。現地フィールド調査に比べ、オンラインでの調査には限界があるが、一定の情報、データを得ることができた。また、研究代表者は新潟県長岡市が居住地であるため、長岡市(機械・エレクトロニクス)及び近隣の三条市・燕市(金属製品製造・加工業)については、新型コロナウイルスに十分に配慮しながら、現地フィールド調査を実施した。令和2年度に、これまで調査を行った地域の資料、データ等を整理したデータベースを構築しており、令和3年度に新たに取得した情報、データは、このデータベースに追加し、分析を進めた。合わせて、理論研究や文献レビューも進めた。 さらに、これまでの一連の研究の知見を活かし、経営学の教科書として『イノベーション・マネジメント』(中央経済社)を共著で執筆・編集し、刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルスのため、前年度に引き続き、計画していた地域での現地フィールド調査ができない状況になってしまったが、代替としてオンラインでの調査を試行し、実施した。また、新型コロナウイルスに十分に配慮した上で、研究代表者の居住地、近隣の地域での現地フィールド調査を実施した。これらの調査で習得した情報、データを令和2年度に構築したデータベースに追加し、分析を進めることができた。合わせて、理論研究や文献レビューも進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスに十分に配慮した上で、計画している各地域での現地フィールド調査の実施を検討する。合わせて、理論研究や文献レビューも引き続き進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスのため、調査、学会参加等の旅費を使用しなかったためである。旅費については新型コロナウイルスが落ち着いた後に使用する予定である。
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