2020 Fiscal Year Research-status Report
An Empirical Study on the Relationship Between Cultural Intelligence and International Performance of Firms
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20K13559
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Research Institution | Kushiro Public University of Economics |
Principal Investigator |
曽我 寛人 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (70803211)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 文化的知性 / メタ認知CQ / 認知CQ / 動機CQ / 行動CQ / 消費者行動 / 原産国 / カントリーイメージ |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルスの影響により当初の計画通りにヒアリング調査を実施することができなかったため、文化的知性に関する文献レビューを中心に行うとともに、大学生を対象としたアンケート調査を行った。 1つ目に、文化的知性に関する文献サーベイを行い、文化的知性を構成する要素(メタ認知CQ、認知CQ、動機CQ、行動CQ)間の関係に関する分析を行った。その結果、メタ認知CQは、認知CQ、動機CQ、行動CQに、認知CQは動機CQと行動CQに影響を与えることが明らかになった。また、異文化との接触の際には、コミュニケーションのツールの1つである言語についての最低限の知識がなければ、相手とのコミュニケーションを図ることが難しいということが示唆された。この成果は、「文化的知性の構成要素間の関係に関する実証分析」の論文にまとめ、『日本経営診断学会論集 2020』に投稿した(2021年8月公開予定)。 2つ目に、大学生を対象としたアンケート調査を行い、文化的知性と消費者行動の関係についての分析を行った。その結果、文化的知性はある国への肯定的態度であるアフィニティを高め、さらには、このアフィニティがカントリーイメージの形成に影響を与える傾向を確認することができた。また、製品カテゴリーによって異なるものの、カントリーイメージが消費者の知覚品質や購買意図に対して影響を与える傾向も確認することができた。この成果は、「An Empirical Study on the Relationship between Cultural Intelligence, Country Image, and Consumer Behavior」の論文にまとめ、『釧路公立大学 地域研究』第29号に投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文化的知性に関する文献整理をすることができたが、新型コロナウィルスの影響により当初の予定通りにヒアリング調査を実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスの影響によりヒアリング調査等の出張がしにくい状況が続くと思われる。そのため、本研究課題と関連するネットワークに関する文献サーベイを中心に行い、分析フレームワークを構築することにする。また、出張等がしやすい状況になった場合に備えて、即座にヒアリング調査やアンケート調査に移れるように準備をしておくことにする。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響により、ヒアリング調査を実施することが難しかったため、次年度使用額が生じた。ヒアリング調査が実施可能な状況になった場合に、次年度使用額を旅費として使用する予定である。
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