2023 Fiscal Year Research-status Report
がんサバイバーの職場における活躍と課題:インクルージョン概念と制度活用への着目
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20K13578
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
船越 多枝 大阪経済大学, 経営学部, 准教授 (50801776)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | がんサバイバー / インクルージョン / 人事制度 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、それまでに収集したデータの分析と学会発表を目指していたが、2023年4月より所属先が変更となり、新しい環境において教育面・生活面や手続き面への適応に予想以上の時間が割かれたことに加え、秋学期以降は近しい身内の逝去や入院が複数重なり、そちらの対応に追われ、エフォート配分に狂いが生じたため、計画どおりに発表を進めることが叶わなかった。しかし、かような中でも、移動時間や隙間時間等を使いつつ、関連文献や情報に目を通す、データ分析を深める、アンケート調査の構想を練る、学会やオンライン研究会等に可能な限りの参加を試み、調査協力者の可能性に関する情報収集や新たな分析手法を学ぶ等、今後に繋がるできる限りの努力を行った。2024年度は2023年度に計画をしていたこれまでのデータ分析での発表を進めることを目指す。なお、コロナ禍の渦中よりはインタビュー調査の打診ハードルは下がりつつあると感じているものの、本研究テーマが病気を扱うものということもあり、変わらず協力を得るには当初に予想してたより時間がかかっている。引き続き、これまでの調査における分析考察と並行して、更なる調査協力を積極的に要請し研究を進めたいと考えている。なお、2024年度に向けては、すでに2023年度の段階で新たな調査アポイントの調整を進めることが出来ている。2024年度もインタビュー調査を継続し、その分析・発表を目指すと共に、事例研究やアンケート調査について引き続き検討を進めたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年4月より所属先が変更となったことで、教育面や生活面等で新しい環境への適応に予想以上の時間が割かれた。また秋学期以降は近しい身内の逝去や入院が複数重なり、以降はそちらの対応に追われたため、エフォート配分に大幅な狂いが生じた。隙間時間の活用や、可能な範囲で学会等に参加するなどして、新たな分析手法や関連研究の情報収集、また文献レビューやすでに実施した調査の分析考察等に尽力したが、結果として目指していた学会発表や論文化が遅れている。このことより、上記の区分とした。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに収集したデータの分析と、学会発表、またその論文化を早急に目指す。並行して、引き続きインタビュー調査を行い、新規事例研究と量的研究へのアプローチを試みる。自身の様々な環境変化による影響は、落ち着きつつあるため、2024年度は意欲的に本研究テーマに対する研究を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍以後も引き続き、少なからずフィールド調査への影響が見られ、また2023年度に自身に大きな環境変化があったこともあり、研究の進捗が当初想定のスピードより遅れている。そのため、繰越が発生している。2024年度においては、調査分析を継続し、また発表も積極的に行っていきたいと考えており、これらの点に使用を計画している
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