2023 Fiscal Year Annual Research Report
革新的技術の台頭が専門職組織と制度にもたらす変化に関する事例研究
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20K13585
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
後藤 将史 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (20868278)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 専門職 / 人工知能 / デジタル化 / クロステック産業 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、既に投稿済で査読が継続している論文が存在していたため、主にこれらについて、最終的な採択に向けた論文修正・再投稿と今後の研究発展への準備をおこなった。 1.監査の専門職:論文一本をイノベーション研究分野のトップジャーナルに掲載した。当該研究は、プロフェッショナル・サービス・ファームにおいて、サービスのイノベーションを実現するための専門組織(サービスR&D)がどう機能するかを実証し、そのAI導入におけるプロセスを具体的に解明した世界初の論文である。この論文の意義は、これまで理論的に提唱されてきたが実証研究が欠けていたサービスR&Dの実態を解明し、また昨今重要性を増すAI導入についてサービスR&Dが具体的にどう/なぜ貢献するかを提示し、その3フェーズでの進化モデルを提示した点にある。同論文は3月時点において、掲載誌ウェブサイトに表示される、同誌に同時期に掲載された論文内での論文被引用数・閲覧数順位が100パーセンタイル(他の論文の100%が当該論文よりも下位)となった。 2.法務の専門職:海外研究者との共同研究を継続し、海外査読付論文誌への投稿(R&Rに対する修正と再投稿)を継続した。同研究では、専門職が起業家としての新たな層を形成し、彼らが独特なアイデンティティ形成を行い、それが戦略的意思決定にも影響をすることを示した。 3.専門職横断の視点:専門職を横断した変化について、海外研究協力者との対話を行った。翌年度以降の協力について、基本的方針で合意を得た。
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