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2023 Fiscal Year Research-status Report

技術併存期におけるマネジメント

Research Project

Project/Area Number 20K13587
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

大神 正道  名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 講師 (90581603)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywordsイノベーション / スタートアップ / システマティックレビュー
Outline of Annual Research Achievements

2023年度は、前年度に東北大学の一小路武安氏、東洋大学の中野剛治氏と共同で構築したスタートアップ企業に関するデータセット(「日本の情報通信産業のIPOデータベース 2009-2015」)を分析するための準備を中心に研究を進めた。具体的には、近年、経営学分野においても注目が高まっているシステマティックレビュー(以下、SR)に関する知見を深めることに焦点を当てて活動した。主な目的は、SRを通じて、スタートアップ研究について明らかにすべき問いや、用いるべき概念を整理することである。
しかしながら、SRについての知識が乏しかったため、共同研究者とともに文献研究からはじめた。まず、経営学分野にSRを導入するきっかけを作ったと言えるTranfield et al. (2003)を理解することからとりかかった。その後は、方法論の研究として被引用数が多い論文や、2020年以降のSRの論文などを対象に精読した。以上から、SRにおけるデータベースの採用方法や鍵概念の峻別方法などについて、共同研究者間での共通理解を構築することができた。
共同研究者と実施するスタートアップ企業研究に関するSRにおいても、原則として、Tranfield et al. (2003)が提案したプロセスに則って進めることを決定した。その上で、類似の概念で行われているSRの論文(たとえば、Cobben et al., 2022やCrossan & Apaydin, 2010)の確認も行った。現在は、技術的な制約(利用可能ないくつかのデータベースによる検索結果の違い等=再現性を確約できなくなってしまうという問題)を可能な限り避けるためにも、適切な概念についての検討を繰り返し行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

若干の遅れが生じていると考えている。2022年度に構築したデータベースの有効活用にあたって、システマティックレビュー(以下、SR)が必要であると判断し、研究計画を変更したことが主な理由である。SRの実施を組み込むこと自体は可能であると評価していたが、実施の段階で課題が生じたため、遅れにつながってしまった。

Strategy for Future Research Activity

2024年度(最終年度)はシステマティックレビュー(以下、SR)を中心にこれまでの研究の進展を整理し、まとめることに重点を置いて進める。SRで得られた知見を基に、データベースを用いた定量的な分析と、追加的なインタビュー調査等を通じた定性的な分析を行う予定である。

Causes of Carryover

当該年度に用いる予定であったデータ分析を中心とした国際ジャーナル用論文とシステマティックレビューの論文の英文校正費用(20万円×2)並びに論文掲載料(30万円×2)を次年度(最終年度)に用いる予定である。

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Published: 2024-12-25  

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