2021 Fiscal Year Research-status Report
The impact of personal networks outside the organization on career orientation of female employees
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20K13591
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
中村 暁子 北海学園大学, 経営学部, 講師 (30847520)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ジェンダー / 組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,女性の自社外ネットワークの中のワークキャリアに影響をもたらした人物に関する研究調査である。本研究課題について今年度は,コロナ禍という社会的状況に鑑み,予定を変更して組織研究や組織におけるジェンダーの取り扱いの検討をおこなった。 今年度検討を行った,組織研究や組織におけるジェンダーの取り扱いの検討は,本研究課題においてテーマとする,女性の垂直上方向のキャリア形成を組織がどのように理解するのかについて研究を行う際に重要な検討となった。 ジェンダーの視点から組織についての既存の研究を検討した結果,既存のジェンダー研究やフェミニズムの動きでは,議論されるジェンダーは常に女性であり,男性や家父長制に準ずる取り扱いを課題に設定されおり,この点に研究の限界を抱える。ジェンダーはそもそも女性を示す概念ではなく,それには男性や性的マイノリティにも共有されるべき概念である。またジェンダーに関わる組織の現象はあらゆる人物や組織にとっての課題であり,組織に関わる我々それぞれがジェンダーを引き受ける必要性があることが示唆された。 また組織にまつわるジェンダーに関する研究においては,組織のジェンダーに関するリアリティを理解しなければならないため,組織の構成員の言説を拾い集めることによりジェンダー化の現象を捉えることが求められることも示唆された。今年度の研究は新たな研究課題の創出のきっかけとなる,重要な転換点となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けているため,調査や学会での報告に課題を抱える。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度はインタビュー調査を再開し,それに伴う分析や研究成果の開示を行い,研究課題を完結させる。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染拡大に伴い,研究調査の予定を変更したため。
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Research Products
(3 results)