2021 Fiscal Year Research-status Report
IoT援用した経営システムにおけるリアルタイムシミュレーションに関する研究
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20K13595
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
楊 文賀 京都橘大学, 経営学部, 専任講師 (50781796)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 経営システム / システムシミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、主に次の2つの事項について研究を行った。 ①測位データの解析とシミュレーション入力データの生成について 研究対象の医療機関(病院)において、医療スタッフ・患者などの所在位置を常時特定するためのRFIDシステムを介してデータの収集を行っている。収集される膨大なデータに関して、特に1日の歩行(移動)距離、部屋毎で費やした滞在時間などを集計するための手順について提案し、詳細な結果が得られることを確認した。また、提案した手順により得られる結果は、同じくRFIDデータに基づくシミュレーションモデリングのためのデータ準備と、シミュレーション結果の検証に用いることができることが確認した。さらに、RFIDデータのシミュレーションでのさらなる活用を検討した。 ②シミュレーションモデリングについて 収集された大量な位置情報をシミュレーションモデルにインプットすることで、医療スタッフや患者、医療機器の動線や行動状況などについて、病院内の動きをシミュレーションモデル上で再現する方法を検討した。プロトタイプモデルを作成するため、病棟のある階における一部のRFIDデータを使用した。前処理したRFIDデータをシミュレーションモデルに導入し、病院全体の動きをマッピングし、病院の様子を臨場感のある3Dアニメーションで再現した。ある特定の時刻に起きた様子をアニメーション映像で繰り返して確認でき、シミュレーションの実行の結果を定量的に把握することもできる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度から行われたデータ解析とシミュレーションモデリングの研究成果をまとめて、学術会議にて報告した。
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Strategy for Future Research Activity |
①RFIDデータの解析のを引続き行う。 ②シミュレーションモデルの機能の拡張と改良を行う。 ③研究結果をまとめて報告する。
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Causes of Carryover |
当初計画していた一部の図書費について、学内の予算で賄うことができた。また、旅費については、新型コロナウィルスの影響で、学会はオンライン開催になり、余剰金が出た。差額については次年度の論文投稿料と学術会議の参加費に使用する予定。
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Research Products
(3 results)