2022 Fiscal Year Research-status Report
IoT援用した経営システムにおけるリアルタイムシミュレーションに関する研究
Project/Area Number |
20K13595
|
Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
楊 文賀 京都橘大学, 経営学部, 専任講師 (50781796)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 経営システム / システムシミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、主に以下の事項について研究を行った。 RFIDデータのクレンジングについて 研究対象の医療機関においては、医療スタッフ・患者・医療器械などの所在位置を常時特定するためのRFIDシステムを介してデータの収集を行っている。今までも収集した測位データを前処理していたが、今年度はデータの特徴とパータンをさらに分析し、もっと精度の良い入力データを得られるために、クレンジング手法を検討し開発した。 RFIDの特性により、取得したデータはさまざまな原因で発生するノイズ(エラーや不要なデータ)が含まれる可能性がある。今回取扱うデータで発見したノイズは主に3種類に分けられる。それぞれ、①「行ったり来たり型」誤受信ノイズ、②「同一位置重複記録型」ノイズ、③「階飛び型」誤受信ノイズと定義する。シミュレーションの時間イベントを表すデータの場合は、イベント発生の最初と最後の時刻のデータのみが使用するため、途中の時刻のデータを削除し、誤受信したデータを修正する必要がある。そこで、3種類のノイズを除去するためのデータクレンジングのアプローチを提案し、Excel VBA言語でバッチ処理を行うためのプログラムを開発した。さらに、4つの代表的なRFIDタグの追跡データに対して、クレンジングを実施し、提案の手法による効果を検証した。RFIDタグによってクレンジングの効果が異なるが、評価指標の実験結果からは、提案したクレンジングアプローチとアルゴリズムは、ノイズデータ除去に対する効果を有することを確認した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
諸事情で休養した期間もあり、課題の進捗は予定よりやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
①シミュレーションモデルの機能の拡張と改良を行う。 ②研究結果をまとめて報告する
|
Causes of Carryover |
当初計画していた一部の図書費について、学内の予算で賄うことができた。また、旅費については、学会はオンライン開催になり、余剰金が出た。差額については次年度の学術会議の参加費に使用する予定。
|
Research Products
(2 results)