2022 Fiscal Year Research-status Report
顧客とサービスロボットの相互作用を通じた価値生成に関する研究
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20K13634
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
大藪 亮 岡山理科大学, 経営学部, 教授 (00637275)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 顧客経験 / 価値共創 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,マーケティング研究、特に価値生成に関する研究が対象としてこなかった顧客とサービスロボットとの相互作用に注目し,ロボットとの相互 作用を通じて顧客の文脈価値がどのように生成され時間経過と共にどのように変化するのかを明らかにすることである。 その目的を達成するために,本研究で は3つの研究課題を設定している:(1) 価値生成およびサービスロボットについての理論的検討,(2) サービスロボット との相互作用と価値生成についての実証的調査,(3) データ分析および理論的考察。 3年目となる2022年度は,当初の予定では,(2)及び(3)に取り組むはずであったが,コロナウイルス感染症の影響のため,調査先の再調整等に時間がかかり,文献レビューとSNS上の書き込みデータの収集に取り組みつつ,成果発表を行っている。また,他分野におけるロボットやロボットとの相互作用に関する情報を得るために,日本ロボット学会学術講演会へ参加したり,先進的な取り組みを行っているロボットカフェにて参与観察調査を実施したりした。その成果の一部は,論文(顧客を取り巻く文脈に着目した論文,2本)及び学会発表(2回)として発表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度からの遅れを取り戻すために,2022年度も(2)の実施に向けて調査先との調整に取り組んでいたが,調整が難航し,本調査が実施することができなかった。そこで,その代替として,観察調査やSNS上のデータ収集を実施しているが,ヒアリング調査ができていないため,遅れていると判断せざる負えない。
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Strategy for Future Research Activity |
研究目的の達成のために,研究期間を1年延長することとした。しかし,十分なインタビューデータが収集できなくなった場合に備え,継続的にSNSへの書き込みといった文字データ収集を進め,その分析も並行して実施する。新型コロナウイルス感染症の影響により,当初の予定からは遅れているが,研究期間を延長できたため,できるだけ早く調査を実施し遅れを取り戻す予定である。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染症の影響のため,調査先との調整に時間が生じ研究期間を延長することとしたため。そこで,2023年度に調査を速やかに実施し,得られたデータの分析を行う予定である。
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