2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K13662
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
河瀬 豊 神戸学院大学, 経営学部, 講師 (60805604)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 組織再編成 / 税務計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
わが国における組織再編成税制のフレームワークを税務計画の視点から構築することを目指し、一部のモデルを作成した。最終年度では、導管組織の課税される買収についてのモデルを作成した。最終年度より前の年度では、株式会社の課税される買収についてのフレームワークを構築した。わが国には、米国における内国歳入法338条、338条(h)(10)のような制度がなく、法人格を有する導管組織が限られた事業にしか認められない。このことから、選択可能な手法は米国より少なくなる(これは必ずしもモデルが単純化されることを意味しない)。さらに、導管組織が広く認められないことから、様々なモデルを示したとしても、これを実際に利用できる機会は限られていることなどが示唆される。 新型コロナウィルスの蔓延により、本研究は計画を修正せざるを得なかった。大学等の研究施設の利用が制限され、本務校における授業も遠隔授業にせざるを得ず、研究時間を大幅に削減されることになった。特に、緊急事態宣言など人の移動に制限が課されたことによって、出張が制限されたこと、アルバイトを雇えなかったことは研究実施に大きな影響があった。これらの事由により、当初計画していた研究の一部は実行できなくなった。 また、本研究を実施している途中、伏在税の重要性を再認識することができたので、次に採択された科研において、引き続きフレームワークの構築についても研究を継続する予定である。
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