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2021 Fiscal Year Research-status Report

社会ネットワークの多次元属性に基づく職業異類結合の実態・要因解明

Research Project

Project/Area Number 20K13672
Research InstitutionIwate Prefectural University

Principal Investigator

鈴木 伸生  岩手県立大学, 総合政策学部, 講師 (30827241)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords社会ネットワーク / 異類結合 / ポジション・ジェネレーター / 社会構造論
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,社会ネットワークの多次元属性に着目して,ポジション・ジェネレーター法(多様な職業に従事する社会ネットワークの有無を測定するための質問項目)に基づく標本調査を実施し,そのデータを分析することで,職業異類結合の実態・要因を解明することである.
今年度の計画では,2次データの分析成果の報告および,サンプリング・予備調査の実施する予定であった.まず,2次データの分析成果の報告は,以下の通りである.申請者のアクセス可能なパーソナル・ネットワークに関するパネルデータ(5期10年分)を用いて,近隣ネットワークの変動パターンおよびその規定要因の解明を検討した.1つのコミュニティ集団(岩手県大船渡市民)を対象とした10年間の個人追跡調査(確率標本)データを分析した結果,第1に,情報交換ネットワークサイズでは,3パターン(孤立型,逆U字型,減少)が尤度を基準に抽出された.孤立型を基準カテゴリーとして,各パターンの規定要因を検討した結果,階層の高い者ほど,孤立型ではないパターンに所属する確率が高かった.第2に,物々交換ネットワークでは,情報交換ネットワークとはやや異なる3パターン(孤立型,一時的に減少後に逆U字型,減少)が尤度を基準に抽出された.孤立型を基準カテゴリーとして,各パターンの規定要因を検討した結果,若年者ほど,既婚者の方が孤立型ではないパターンに所属する確率が高かった.以上の知見より,対象者の属性によって,社会ネットワークが変動しうる可能性が示唆された.とくに,職業異類結合の持続・変動可能性に関する情報(過去に頻繁に相互作用していた職業従事者や,関係持続期間など)も調査で収集する必要がある点が明らかになった.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の計画では,今年度には,サンプリング,予備調査の実施および,予備調査票の問題点の発見・改善を行う予定であった.しかしながら,新型コロナウィルス流行下において,県外への出張が叶わなかったために,調査対象者を選定するためのサンプリングを実施できなかった.調査票調査の実施においては,標本の代表性・一般化可能性が重要であるがゆえに,来年度には,参院選後に,サンプリングの実施および調査票調査を円滑に実施すべく,本研究を遂行する.

Strategy for Future Research Activity

上記の「現在までの進捗状況」で述べたように,来年度には,調査を完遂するために,サンプリング台帳として利用予定である選挙人名簿の更新(参院選)直後にサンプリングを実施するために,8月にサンプリングのための出張時間を十分に確保する.その時期までには,既存の2次データ分析を完了するとともに,その成果を学会報告・論文投稿する.

Causes of Carryover

上述の通り,本年度には,サンプリングおよび予備調査を実施する予定であった.しかしながら,新型コロナウィルスの流行に伴い,県外への出張が叶わなかった.それゆえ,本研究計画を来年度にも延長して遂行するために,調査に必要な金額を確保した.

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Personal network dynamics and their patterns after the Great East Japan Earthquake2022

    • Author(s)
      Nobuo Suzuki
    • Organizer
      The 72th Conference: Japanese Association for Mathematical Sociology

URL: 

Published: 2022-12-28  

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