2022 Fiscal Year Research-status Report
The American Public Broadcasting in the Internet Age: How they adopt the System, Mission, and Regulations during the IT Revolution?
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20K13715
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
志柿 浩一郎 東洋大学, 社会学部, 講師 (70734630)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 公共放送 / インターネット / 通信・放送政策 / ジャーナリズム / アメリカ研究 / メディア産業 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実績として、まず延期をしていた米国での研究調査の目処がたったことがあげられる。その下準備、および現地調査以外の文献調査を進めてきた。その下準備をいかし、今後実施する予定である米国での研究調査をすすめていく。また、コロナ感染防止の観点から延期していた海外での調査研究、各学会での発表を随時実施する目処がついた。研究を遂行していく上では重要な実績であったと捉えている。これにより若干遅れていた研究を実行にうつしていく予定である。また、研究過程で新たな課題もみつかり、それに関しては、社会情報学会東北支部研究会で報告した。本研究は米国の公共放送がネット環境にいかにして対応しているかを考察することを主としているが、それに関連した今後のジャーナリズムの行方について考察する上でも示唆を得られる。その一つが、新しい形で再提唱されることとなったExplanatory Journalismである。これに関する知見も本年度得られた。このExplanatory Journalismについては、次年度の国際学会大会に採択され、研究成果を報告する予定でいる。この研究成果は、本年度の実績がなければ達成できなかったと考えている。なお、本研究で得られた成果については、このExplanatory Journalism同様に、随時学会などで成果を共有していく予定でいるが、これまでの研究実績はそのための準備を地道にすすめてきたことがあげられる。目に見える形ではない成果であるため、目に見える形にしていきたい。また米国の比較対象として日本の公共放送を取り巻く状況、ほかイギリスのBBC、ドイツの公共放送各局などの現状についても随時資料を収集することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
この3年間においてコロナ禍により、米国現地での研究調査を延期しつづけており、その間所属先が2回変わったことも加わり、正直に遅れをとったことは否定できない。今、その遅れを取り戻すために可能な研究調査を実施してきた。コロナ禍が落ち着き、海外渡航も比較的容易になってきていることから、遅れている点は可能な範囲でとりもどし、今後現地の研究先との調整をしつつ、今後の研究をすすめていくようにする。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで進めてきた先行研究をまとめつつ、米国現地との調整をすすめる。また、先行研究に基づき、先行研究では明らかになっていない点を整理し、その点だけを調査対象とし、現地での調査を効率よくすすめていく。また研究以外の業務に費やしている時間、エフォートを可能な範囲で調整し、遅れている点を取り戻せるよう、年間の研究計画実行に時間とエネルギーを費やす。また最終年度でもあるため、研究調査と並行し、随時研究成果を、国内外をとわず研究会、学会などで公開することに務める。
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Causes of Carryover |
米国における現地調査を実施する計画で調整をすすめていたが、そこの調整がうまくいかなかった。コロナ禍が落ち着きつつあったが、飛行機の調整、先方との日程調整、およびこちらの準備不足も正直あり、様々な要因が重なったことが理由である。
翌年度分とあわせ請求した助成金と合わせた使用計画について次の通りである。現在、本研究に関係した研究報告を、フランスリオンで実施される国際学会大会IAMCR2023で実施する。また、学内業務が落ち着く夏季または2024年春季に、米国現地での調査を実施する予定でいる。現在、インフレによる価格高騰により、旅費、現地での滞在費も含め、現地で調査、国際学会における発表において必要となる経費も、当初計画していた時期よりも高騰している。研究費執行上のルール、限度額の範囲で可能な限り、柔軟に研究を進めていく予定である。また、国際学会での発表、研究成果を英語などの外国語にまとめる際に必要な、英語チェック、添削行い、幅広く研究成果を共有する予定でいる。
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Research Products
(1 results)