2022 Fiscal Year Research-status Report
高齢者虐待予防のための社会要因および空間要因の解明
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20K13721
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
古賀 千絵 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (80867234)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高齢者虐待予防 / まちづくり / 暴力 / ロジックモデル / 加害背景 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年においては、フェーズ②のエビデンス生成に加え、フェーズ③のロジックモデルの策定に資する新たな分析に取り組めた。筆頭著書では、以下の論文を出版した。The Association between Elder Abuse and Behavioral Decline during COVID-19 pandemic among Older Adults in Japan: Cross-sectional Study from the Japan Gerontological Evaluation Study. SSM-population health. 2022; 101229. また共著としては、以下の論文を出版した。The association between street connectivity and depression among older Japanese adults: The JAGES longitudinal study. Scientific Reports. 2022; 13533 学会発表では、以下の研究に参画した。 13th International Space Syntax symposium: The association between street layout (street connectivity, integration, and choice) and social interaction in Japanese older adults: The JAGES three-year longitudinal study 高齢者における近隣環境と介護費用の関連:JAGES2010-2016コホート研究. 第81回日本公衆衛生学会(山梨県)(2022年10月口頭発表)など
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究の初期の計画にはなかった、虐待の研究をする上で研究対象としなければならない加害者サイドに関するデータを収集することができた。このデータを用いることで、高齢者虐待に関連する社会要因や空間要因に迫れる可能性がある。現在は分析段階であるが、論文化を目指す。この点から、当初の計画以上に進展していると考えることができる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、本研究の最終年度となる。これまでの知見を用い、最終アウトプットであるロジックモデルの生成を進める。さらに、フェーズ②において新たなデータを用い、ロジックモデルをより充実させたものとするため、分析もできるところまで進めていく。
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Causes of Carryover |
本研究課題において、前年度の異動に伴い予定していた学会に参加できなかったことがあげられる。翌年度分の助成金については、本研究のまとめ及び、次の研究につなげられるよう分析結果の学会発表、論文の出版、およびデータ管理等の費用として活用する。
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Research Products
(6 results)