2023 Fiscal Year Research-status Report
施設入居高齢者が食生活で重視する項目の具現化および、現在の食生活との関係の究明
Project/Area Number |
20K13722
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
高瀬 麻以 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (70826320)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 食生活 |
Outline of Annual Research Achievements |
本調査では満足感が高い食生活の要素の抽出と、それを求める高齢者の特性、心身の健康状態との関連を探ることを目的としている。 これまでは施設在住高齢者を対象にしてきたが、新型コロナウイルスの流行により施設環境下での調査が困難となったこと、さらに感染症の流行が施設在住高齢者と地域在住高齢者の食生活の双方に影響をしたことを鑑みて、地域在住高齢者を改めて対象として定めた。 23年度の調査では、特に栄養の側面に着目し、生野菜と果物の摂取頻度と心身の健康状態との関連を調べた。生野菜と果物の摂取頻度と心身の健康状態との関連を探る研究は海外では着目されているものの、日本国内においては伸びしろがある。そこで、まず該当分野の学会に赴き、調査設計のための情報収集を行った。次に、都内で行われたコホート調査にて生の野菜と果物の摂取頻度と心身の健康状態との関連を解析した。その結果、横断調査の結果ではあるが、両者の間に関連が認められた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により遅れがでていたが、調査の対象や設計を調整し、進行し始めている。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度は改めて満足する食生活を具現化するための要素を明らかにし、その要素と高齢者の特性、心身の健康状態との関連を明らかにする。具体的にはインタビュー調査を行って要素を抽出した後に、量的なアンケート調査を行う。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの流行により、調査の進行が後ろ倒しになった結果、繰り越しが生じた。今年度は該当予算をインタビュー調査および、オンラインのアンケートを実施するために使用する予定である。
|