2020 Fiscal Year Research-status Report
Collaboration with Return-to-work program and Companies -Development of a New Model for Sick Leave with Depression-
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20K13723
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
田中 佐千恵 (福島佐千恵) 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (60548767)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 復職支援 / 職場環境調整 / 気分障害 / 適応障害 / ストレス関連障害 / 連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
4月~緊急事態宣言のため外来診療が中止となり、外来患者を対象としている本研究は研究自体がストップしてしまった。本年度は医療リワークと企業との検討会の開催は見送られたが、職場調整支援モデルの原案を作成することができた。 原案は以下の通り 1.うつ病リワーク協会が監修している「復職情報シート(会社用)」を利用し、職場から医療リワーク側へ下記の内容について情報提供をいただく:①休職・休務の合計期間、②休務・休職回数、③休務・休職の合計期間、④勤続年数う、⑤会社の業種、⑥本人の職種、⑦本人の職階、⑧平均時間外勤務時間、⑨会社の特徴、⑩部署業務内容、⑪本人業務内容、⑫本人の仕事に対する評価、⑬現在の業務の経験年数、⑭復職する際の社内手続き、⑮復職する際のキーパーソン、⑯給与が支払われる期間、⑰傷病手当金、給与以外の支払いが行われる期間、⑱休職満了退職となる期日、⑲職場の受け入れ状況、⑳その他(自由記載) 2.厚生労働省が監修している「就労パスポート」を利用し、医療リワーク側から職場へ下記の内容について情報提供する:①職務経験、②仕事上のアピールポイント、③体調管理と希望する働き方、④コミュニケーション面、⑤作業遂行面 3.職場、本人、医療リワークの3者(産業保健スタッフが入れる場合は4者)にて1.2.を参考にした現実的なパーソナライズされた職場環境調整を行う 8月からリワークプログラムを再開し、支援モデルの試行として2事例に実施することができた。1事例目は1.2を経て、3者面談を実施し、段階的な復職、業務負荷への配慮、仕事上の人的なサポート、再発の予兆の早期発見を職場環境調整として行い、4か月就労継続できている。2事例目は1.2を経て、産業医を含めた4者で面談を実施し、業務負荷への配慮、定期的なモニタリングを職場環境調整として行い、2か月半就労が継続できている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス対策のため、企業との検討会が開催できなかったため、支援モデルの最終案の作成に至っていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
4月~6月に企業との検討会を開催し、支援モデルの最終案を決定する。 7月~12月に支援モデルに基づく職場調整の実施(3~5例程度)、企業との検討会(大企業1社、中小企業1社) 1月~3月:支援モデルの有効性や問題点の整理、学会発表。
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Causes of Carryover |
学会がオンラインとなり旅費をほとんど使用しなかったため、今年度行えなかった分の企業との検討会のための旅費に使用する。
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Research Products
(3 results)