2021 Fiscal Year Research-status Report
The Effects of Work Environment and Human Resource Development on Retention of Older Workers in Elder Care
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20K13743
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Research Institution | Osaka University of Commerce |
Principal Investigator |
大平 剛士 大阪商業大学, 総合経営学部, 助教 (60844090)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高年齢介護職 / 職場継続 / 選択・最適化・補償 / 職場環境 / 人材育成 / 能力開発 / 継続雇用 / 高齢者就労 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、職場環境の整備や人材育成による能力開発が、選択・最適化・補償の3つの戦略を通じて、高年齢介護職の職場継続に与える効果を検証することである。2021年度においては、平成30年度介護労働実態調査を用いた量的研究を人材育成学会第19回年次大会で学会発表した。本発表では、新規採用の高年齢介護職に注目し、人材育成や職務の特徴、職場継続について、中途採用と継続雇用との比較を通じて探索的に分析した結果を報告した。平成30年度介護労働実態調査の60歳以上の高年齢訪問介護職570人と高年齢施設介護職867人を用いた分析結果として、訪問介護職では、差は確認できなかった。一方、施設介護職では、上司や同僚等からの指導やアドバイス、仕事の身体・健康面やコミュニケーションに関する悩みについては、新規採用が有意に高いことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は、平成30年度介護労働実態調査を用いた量的研究を進めることができた。一方で、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない状況であったため、高年齢介護職や人事担当者等へのインタビュー調査は実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度においては、新型コロナウイルス感染症に対応した高年齢介護職を取り巻く職場環境や人材育成の調査項目を設定したインターネット調査を実施する。また、高年齢介護職や人事担当者等へのインタビュー調査に関しては、高齢者介護施設の新型コロナウイルス感染症対策により、調査実施が不可となる可能性が極めて高いため、代替策としてインターネット調査の自由回答を活用する。
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Causes of Carryover |
2021年度に計画していた高年齢介護職へのインターネット調査が新型コロナウイルス感染症の影響により実施できなかった。2022年度に当該インターネット調査を実施する。
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