2023 Fiscal Year Research-status Report
Construction of a policy reflection model for "voices of persons with disabilities" at the regional independent living support council
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20K13748
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Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
萬代 由希子 関西福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (40549200)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 障害当事者 / 地方自治体 / 意見把握 / 政策反映 / 自立支援協議会 / 当事者部会 / 当事者活動 / ピアサポーター |
Outline of Annual Research Achievements |
1.自立支援協議会の障害当事者部会の活動について 2023年度は、①障害当事者のサロン活動2回、②タウンミーティング1回を開催し、障害当事者同士の交流を行った。①の障害当事者のサロン活動では、参加した障害当事者がピアサポーターになることを目的として行った。1回目は「『障害ピアサポーター養成講座について』~ピアサポーターの役割と現状~」、2回目は「『話を聴くということ』~ピアサポーターとして知っておきたいこと~」をテーマに行った、参加者は、障害当事者、支援者等、1回目は18名、2回目は16名が参加した。②のタウンミーティングでは障害当事者、支援者等、22名が参加し、次期障害者計画・障害福祉計画に対する意見交換を行った。 2.インタビュー調査について 自立支援協議会障害当事者部会の有効性について検証することを目的として、障害当事者部会の障害当事者の委員、福祉専門職員の委員、障害福祉課職員10名を対象にインタビュー調査を半構造化面接にて行った。インタビューでは2022~2023年度の障害当事者部会の活動について振り返り、その活動を通じて障害当事者の意見把握ができているかどうか、今後どのような方法で障害当事者の意見把握が必要であるか、調査を行った。調査データから、より効果的な障害当事者の意見把握のあり方について障害当事者、福祉専門職、地方自治体職員の視点から考察する。現在はデータ分析を進めている途中であり、今後も進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究期間を延長し、自立支援協議会の障害当事者部会の活動を予定通り実施することができた。また、インタビュー調査を計画し実施することが出来た。そのため、研究はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度の研究成果を学会で発表し、学術雑誌に投稿する。そして、引き続き1箇所の自立支援協議会の障害当事者部会が①障害当事者のサロン活動、②タウンミーティング、③インターネットを通じた「障害当事者の意見収集」の活動を行う。また、その活動を検証するために、障害当事者部会の委員、障害福祉課を対象としたインタビュー調査を実施する。
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Causes of Carryover |
研究計画では、対象地域を1市1町として実践活動を行う予定であったが、実際には1市のみの実施となったことが理由として挙げられる。そして、新型コロナウィルス感染症の影響を受けて、予定していた自立支援協議会の当事者部会の活動内容が縮小された。また、新型コロナウィルスの影響により日本社会福祉学会の学会発表が一部オンライン開催となったことにより、出張費が減少したことも理由である。 2024年度は、2023年度の研究成果を学会で発表し、学術雑誌に投稿する。そして、1箇所の自立支援協議会の障害当事者部会の活動を通じて、「障害当事者の声」の意見収集の実践の参与観察を行う。また、その活動を検証するために、障害当事者部会の委員、障害福祉課を対象としたインタビュー調査を実施する。
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