2020 Fiscal Year Research-status Report
訪問介護事業所における利用者からのハラスメントの要因分析
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20K13774
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Research Institution | Hokusho University |
Principal Investigator |
古市 孝義 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 講師 (10782196)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 介護福祉 / ハラスメント / 暴力 / 暴言 / セクシュアルハラスメント / モラルハラスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
介護福祉士は利用者と接する機会の多い専門職である。利用者の介護、心身のケアを中心に行う専門職のため、他専門職に加え、利用者と接する機会が非常に多い。他専門職と比べて接する機会が多いということは、高齢者の認知症症状や、障害のある方の症状による暴言や暴力を受けやすい専門職であることが言える。本研究では、そのような介護福祉士に焦点を当てている。さらに、より密室で被害を受けやすいと考えられる訪問介護事業所を中心にハラスメントの実態把握とその対策について調査研究することを目的としている。 ハラスメント行為は看護師に対する被害や、虐待案件として報告されているものがあるものの、介護職員が直接的に被害を受けたという報告は少ない。我が国では介護職員に対するハラスメントの予防対策として予防、対策マニュアルの提示がなされているが、実際には事業所への注意喚起や対策を目的としているものが中心であり、実際にハラスメント被害に遭わないようにする、ハラスメント被害を受けた際の対策に関しての方策は乏しい。よって本研究を通して介護福祉士がハラスメントに遭わないようなマニュアル、ハラスメントにあった際の対策マニュアルの作成を目指したいと考えている。 現在は文献調査、先行研究調査を中心に行っており現状把握に努めている。先行研究レビューとして学会誌に投稿予定である。また、科研費申請以前に行ったインタビュー調査を分析中であり、分析結果を学会誌投稿予定である。先行研究から、介護職員はハラスメント被害を受けても報告することは少なく、自身の成長の機会であると捉える者が多い。しかし対照的にハラスメント被害を受けて、介護職員を続けることが難しくなった者もいる。本研究を通して介護職員と介護保険サービス利用者の適切なサービスの受給関係が築けるようになることを目指したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定としては昨年度中に調査を行う予定であったが、コロナ禍の影響で調査を行うことができなかった。そのため現在は先行研究、文献調査を中心に行っている。今後はできる限りの調査を行うこととを予定している。アンケート調査を中心に進める予定である。 インタビュー調査に関しては今後のコロナ禍の影響を見ながら、所属大学近隣施設を中心に調査を進めていけるように調整を行っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
文献調査、先行研究調査の結果報告を学会誌、大学紀要に投稿予定である。また科研費申請以前に調査を行ったインタビュー調査の分析を進行中である。分析結果を学会誌に投稿予定である。 今後は、所属大学の近隣施設を中心にインタビュー調査を進める調整を行っていく。また、コロナ禍でもできる限りの調査を行うために、本来インタビュー調査後に行う予定であった質問紙調査を全国の訪問介護事業所に行う調整を行っていくこととする。
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Causes of Carryover |
昨年度調査予定であったが、コロナ禍における各訪問介護事業所の影響を鑑み調査を控えていた。そのため、当該年度においては研究室の環境整備を中心に行い、文献調査、先行研究調査を中心と行っていたため当初予定していた旅費や人件費は使用していない。そのため、次年度繰越として検討して、徐々に調査の調整を進めていきたいと考えている。 今後は、先行研究調査や文献調査の発表のために助成金を使用していくことを考えている。そして、調査を進めていくにあたり、必要になる環境整備費へと活用していきたい。
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