2021 Fiscal Year Research-status Report
福井における地域の生活防災を学ぶ家庭科の検討-学校と地域が連携する防災学習-
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20K13796
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
末川 和代 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 講師 (80853085)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 生活防災 / 家庭科 / 防災学習 / 家庭科における防災学習 / 地域連携教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、福井の伝統産業である織物を一部に使用した家庭科教材として、県内企業と共同し、「防災笛キット」の開発に主に取り組んだ。 家庭科は、小・中・高等学校を通じて、「家族や家庭,衣食住,消費や環境などに係る生活事象を,協力・協働,健康・快適・安全,生活文化の継承・創造,持続可能な社会の構築等の視点で捉え,生涯にわたって,自立しともに生きる生活を創造できるよう,より生活を営むために工夫する(小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 家庭編」力を育むことを目標に定め、「A家族・家庭生活」、「B衣食住の生活」、「C消費生活・環境」を学習内容の大枠としている。多岐にわたる学習内容の教材として活用できるよう、防災笛キットを考案した。開発段階の防災笛キットは、児童・生徒が経編素材を材料として「防災キーホルダー」を製作し、防災笛を装着することで完成する。 防災笛キットについて、まず日常の動作に応じて付け替えることができる、クリップ型防災笛を考案した。考案した防災笛は、家庭科の「A家族・家庭生活」として、個人の尊厳や多様性を認め合う社会などを学ばせるなかで、「B衣食住の生活」として、家庭と地域で築く安全な暮らしを学び、さらに笛を用いた防災訓練を行うことを想定している。令和4年度においては、図面段階である防災笛を試作する。 また、「B衣食住の生活」における「基礎縫い」実習として、玉結び、並縫い、玉止めの製作工程で完成する「防災キーホルダー」を考案した。材料には、福井県内企業が独自開発した反射材入りテープを採用している。授業時間数の適性や安全性等を検証するため、大学生48名を対象に時間を計測して製作させる調査を実施した。 以上の経過は、中間報告として、福井大学繊維・マテリアル研究センター研究発表会にて報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により、学内業務等が大幅に増加したため。
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Strategy for Future Research Activity |
実施時期は、当初計画より大幅に遅れているが、計画に沿って研究を進める。
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Causes of Carryover |
研究の実施時期が、大幅に遅れたため。
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Research Products
(1 results)