2023 Fiscal Year Research-status Report
The effect of cognitive styles on lifestyle habits and mental health in adolescents and adults with autism spectrum disorder
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20K13821
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
義村 さや香 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80751776)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / ADHD / 生活習慣 / 認知機能 / 精神疾患 / 青年期 / 成人期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、生活習慣やメンタルヘルスの問題が生じやすい青年期以降の自閉スペクトラム症 (autism spectrum disorder: 以下ASD) および注意欠如多動性障害(attention deficit/ hyperactivity disorder: 以下ADHD)を対象として認知課題バッテリーを施行し、症状の基盤となる認知処理スタイルのどのような特徴が、生活習慣や合併精神障害へ影響するかを明らかにすることである。 7. に示すようにデータ取得が遅れている状況ではあるが、令和5年度までに44名の発達症のある/定型発達の成人に対してデータを取得している。予定データ取得数にはまだ達していないが、中間解析では、成人期のADHDにおける時間知覚と負の感情により喚起される摂食行動・インターネット使用との関連は、定型発達の関連とは異なる可能性が示唆された。これらの結果について、第64回日本児童青年精神医学会総会での報告を経て、論文を執筆中である。また、成人期の自閉スペクトラム症において、「低登録」「感覚探求」「感覚過敏」「感覚回避」の4つの感覚特性のうち、「低登録」、すなわち感覚刺激を見逃す傾向が強いと気分状態の悪化が見られるという結果も得て、第64回日本児童青年精神医学会総会での報告を行なった。この結果については、令和6年度中に論文を執筆する予定である。 さらに、ADHDとASDの注意障害の違いに注目し、診断閾値下のADHDおよびASD特性と注意に関連する大規模脳ネットワーク内での機能結合との関連を調べ、その神経基盤を明らかにするとともに、ADHD特性がの診断閾値下であれば、注意機能に好ましい影響をもたらす可能性を示唆した論文が出版された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究課題の認知課題バッテリー施行は長時間を要すものある。研究者の異動に伴う業務負担増加による多忙、子の養育状況変化により、まとまった研究時間がとりにくかったために、データ取得に遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究者の異動後の業務整理が一段落し、データ取得を行うための環境は整いつつある。令和6年度は実験補助者を雇用し、データ取得を推進する予定である。また、人材派遣会社を利用したリクルートなど、研究呼びかけの方法を増強することも検討中である。
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Causes of Carryover |
データ取得の遅れと、旅費として計上する予定だった国際学会の参加が行われなかったため、データ取得に関連した物品費、人件費、謝金の使用、旅費の使用が計画よりも減額となった。令和6年度にデータ取得を進めると同時に、国際学会への参加を予定している。
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