2020 Fiscal Year Research-status Report
働く男性の「父親の子育てと男らしさ」の世代間格差:家庭科共修や共働き増の影響
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20K13825
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
巽 真理子 大阪府立大学, 研究推進機構, 特認准教授 (00781650)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 父親の子育て / 世代間格差 / 男らしさ規範 / 家庭科共修 / 共働きの増加 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、企業等で働く男性の「父親の子育て」に関わるジェンダー規範について、世代別に考察する。今年度は、男性を対象としたWebアンケート調査を実施する予定であったが、新型コロナ禍での家庭における子育ての性別役割分業が改めて社会問題化してきたため、調査項目を再検討する必要が出てきたことから、来年度に延期することとした。 他は計画通り、国内外の学会大会に参加して先端研究の情報を収集するとともに、先行研究の調査と整理を行った。その中で、現代日本における父親像を探るため、厚生労働省「イクメンプロジェクト」における父親像(イクメン像)の分析を行い、その成果を第4回世界社会学会議フォーラム(Ⅳ ISA Forum of Sociology)のWork-Family Balance in the XXI Century部会にて、"Is Masculinity Necessary for Child-caring? The Work-Family Balance and Caring Masculinity of Japanese Child-caring Fathers Ikumen"と題して、口頭発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ禍での家庭における子育ての性別役割分業が改めて社会問題化しており、男性を対象としたWebアンケート調査について、調査項目を再検討する必要が出てきたため。
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Strategy for Future Research Activity |
調査項目を再検討した上で、Webアンケート調査を実施する。その後のインタビュー調査については、新型コロナ禍でも実施できるよう、zoomなどのオンラインツールを使った調査手法を検討し、実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナ禍で、学会大会が全てオンライン開催になったため、旅費が必要なくなった。また、Webアンケート調査の実施を次年度に延期したため。
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