2022 Fiscal Year Research-status Report
エチオピアのTVETにおける産学連携:TVET機関と受入企業の訓練内容比較
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20K13843
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Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
島津 侑希 愛知淑徳大学, 交流文化学部, 講師 (80783224)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | TVET / 産業人材育成 / エチオピア / 企業内訓練 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、エチオピアの職業技術教育・訓練(TVET)で実施されている「産学連携訓練プログラム(Cooperative Training Program)」に焦点を当て、エチオピア政府が経済発展のための重点分野であると位置づけている服飾産業において、同プログラムを通して、学生が市場で必要とされる技能を習得することの阻害要因を明らかにしようとするものである。 2020年度には、公的なTVET機関の服飾関係のコースで使用されているカリキュラムおよび職務基準リストを分析した。カリキュラムおよびリストに記載されている(a)予定授業時間、(b)技能の概要、(c)技能を評価する際の項目などを一覧にし、カリキュラムとして想定している重要度および技能の段階を視覚化した。その結果、カリキュラムでは裁断や縫製のみならず、デザインから管理・運営まで、すべての生産過程で必要となる技能の習得を目指していることが明らかとなった。しかし、国内企業の多くは低付加価値の工程である「裁断・縫製・仕上げ」を主に行っているため、TVET機関での授業と受入企業での実地研修では、内容に差が生じるであろうことが推定された。 2021年度は作成した一覧に沿って、TVET機関教員にも実際に教える際に重視する技能について聞き取りを行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症および紛争による渡航中止勧告が出ていたため現地調査が実施できなかった。 2022年度は、前年に実施できなかった聞き取り調査に代わり、メールやメッセージアプリを利用して現地カウンターパートを通して情報収集を行った。また、2022年10月に短期渡航ができたため、2023年度の現地調査に向けて打ち合わせを行った。加えて、学会発表の準備および投稿論文の執筆を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度および2021年度内にエチオピアで現地調査を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響による渡航自粛の他、紛争による国家非常事態宣言が出されており、渡航することができなかった。2022年度はメールやメッセージアプリでの情報収集に加えて短期で渡航し、現地調査に向けての準備を進めることができたが、当初の予定よりも遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度中にエチオピアでの現地調査を実施する。TVET校および企業での聞き取りとともに、企業内でのTVET学生の様子について観察を行う。加えて、国内外での学会発表および投稿論文の執筆を進める。
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Causes of Carryover |
エチオピアで現地調査を実施する予定であったが、2022年度中には2週間程度の日数を確保することが難しく、メールおよびメッセージアプリでの情報収集に留めた。また、短期で渡航して今後の予定について打ち合わせを行ったが、他機関より支給されたことにより、本科研費は使用しなかった。今後は、2023年度に現地調査を実施する際、および国内外の学会で調査結果の報告を行う際の渡航費として使用する予定である。加えて、投稿論文の英文校閲を業者に依頼する際に使用することを計画している。
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