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2020 Fiscal Year Research-status Report

幼児の造形表現活動における保育者の表現観および実践知と子どもの育ちの関連性の検討

Research Project

Project/Area Number 20K13953
Research InstitutionKyoto University of Education

Principal Investigator

佐川 早季子  京都教育大学, 教育学部, 准教授 (90772327)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords造形表現 / 保育者 / 実践知 / 表現観
Outline of Annual Research Achievements

日本の保育では,戦後以降,幼児の創造性育成のため描画や製作などの表現活動が重視されてきた。保育現場での表現活動の指導は,園の表現観,保育理念,カリキュラムに応じて各園それぞれの指導形態をとっており,多様性の幅が広い。このような表現活動における実践知が,表現観により区分されることなく論じられてきた現状がある。本研究の目的は,保育者の表現観と実践知を整理し,それぞれの表現活動スタイルと子どもの育ちにどのような関連性があるのかを明らかにすることである。そのために, 下記の研究を行う計画である。
①造形表現活動における保育者の表現観にはどのようなものがあるのか
②表現観に応じて,保育者はどのような実践知をもっているのか
③それぞれの表現活動スタイルは,子どもの行動にどのような影響を与えるのか
当該年度は, 研究計画にしたがって, 研究の第1段階となる, 造形表現活動が保育者のどのような表現観によって立つものなのかを明らかにするための質問紙調査の準備を行った。質問紙作成にあたっては,保育と関わりが深い芸術教育系の団体の思想や実践について言及している文献を収集し整理した。例えば, 創造美育協会や新しい絵の会, 保育問題研究会などの保育・教育団体の思想や実践が主なものである。これらの思想的系譜をふまえて, 造形表現のねらい(表現活動が, 子どものどのような育ちをねらいとした活動か), 指導の枠組み(子ども理解に基づいた表現活動であるか),造形体験(子どもの幅広い興味関心に応じた体験か)などを分析する質問項目を準備した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究計画にしたがって, 研究の第1段階となる, 造形表現活動が保育者のどのような表現観によって立つものなのかを明らかにするための質問紙調査の準備を行った。質問紙作成にあたっては, 質問紙作成セミナーに参加し, 調査方法の吟味を行った。

Strategy for Future Research Activity

研究計画にしたがって, 準備した質問紙調査の予備調査を実施し, その調査結果をふまえて質問紙を精査し、本調査を実施する。

Causes of Carryover

質問紙調査を行う予定であったが、新型コロナ感染症の状況を鑑みて保育現場への配布を延期したため、使用額が予定より少なくなった。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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