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2023 Fiscal Year Annual Research Report

養育者のアタッチメント・スタイルを介入ポイントとした子育て支援アプローチの検討

Research Project

Project/Area Number 20K13959
Research InstitutionTokyo Gakugei University

Principal Investigator

岩崎 美奈子  東京学芸大学, 教育学部, 講師 (40846888)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywordsアタッチメント・スタイル / 子育て / 自閉スペクトラム症
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、養育者のアタッチメント・スタイルに焦点を当てた子育て支援アプローチを提案することを目的とした。特に、子ども虐待のリスクである育児困難感を抱きやすい、育てにくい子どもを持つ養育者への支援に焦点を当てた。
まず、養育者のアタッチメント・スタイルと育児困難感や子どもの心理社会的適応の関連を検証するため、知的な遅れを伴わないASD児とその母親58例を対象に調査を実施した結果、子どもの外見と社会性に対する自己評価は子どもの抑うつ症状を促進し、母親の子どもに対する困難さ評価に影響を与えていた。また、母親の抑うつ症状は養育行動だけではなく直接的に子どもに対する困難さ評価に影響を与えていることが明らかとなり、抑うつ症状にはアタッチメント・スタイルの不安定性の高さが影響を与えていた。
次に、子どものアタッチメント・スタイルの影響を考慮するため、知的な遅れを伴わないASD児とその母親21組を対象として調査を実施した結果、非安心型のアタッチメント・スタイルを有する母子は、安心型のアタッチメント・スタイルを有する母子に比べて抑うつ得点が高かった。
以上の調査結果より、安心性の低いアタッチメント・スタイルはメンタルヘルスを悪化させ、育児困難感につながりやすいことが示唆された。そこで、アタッチメント・スタイルに即した支援アプローチを検討するため、医療機関に通院する知的な遅れを伴わないASD児とその母親13組を対象として、母子のアタッチメント・スタイル及び支援経過を調査した。その結果、母親が非安心型のアタッチメント・スタイルの場合には、母親の関わりによってASD児をさらに不安にさせてしまうことが支援経過の中で散見され、訪問看護などアウトリーチによる支援が奏功する可能性が示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 自閉スペクトラム症児の養育に影響する因子の検討―子どもの困難さ、母子の抑うつ、母親のアタッチメント・スタイル2023

    • Author(s)
      岩﨑美奈子, 山崎知克
    • Organizer
      第129回日本小児精神神経学会
  • [Presentation] 自閉スペクトラム症児とその母親のアタッチメント・スタイルが母子の抑うつに与える影響について2023

    • Author(s)
      岩﨑美奈子, 原口幸, 山崎知克
    • Organizer
      第41回日本小児心身医学会学術集会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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