• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

批判的思考力を育成する比べ読み指導法の研究

Research Project

Project/Area Number 20K13975
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

中野 登志美  宮崎大学, 教育学部, 准教授 (10757909)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords批判的思考力 / 比べ読み / 教材研究 / 語り手 / 語り / 読者反応
Outline of Annual Research Achievements

2023年度の研究実績は、アメリカのミネソタ州のAugsburg Universityを訪問し、批判的思考力および批判的読解力について指導しているRachel Malchow Lloyd先生の講義に参観して、知見を得られた。またミネソタ州のMinneapolis Southwest High Schoolにも訪問して、文学テクストを理解するための読みの方略を指導する授業も参観して、知見を得ることができた。特にミネソタ州のミネアポリスのAugsburg University の Rachel先生の講義の参観を通して、本研究の批判的思考力を育成するための知見を得られたことは本研究を進めるために重要になった。ミネソタ州のAugsburg UniversityとMinneapolis Southwest High Schoolの参観によって得た知見は、論文にまとめて発表する予定である。
その他の研究業績として、60年間ほとんど指導法が変わっていない高等学校の文学教材『山月記』を、比べ読みを用いた新たな指導法を提案した論文を執筆している。この『山月記』の論文は現在審査中である。『山月記』の論文を執筆・投稿するに至ったのは、研究の成果の一つである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ禍の影響があって、アメリカではどのように批判的思考力を育成しているのか、大学の講義や学校の授業を視察することがあまりできていない。最低でも2つの州の大学や学校の視察をする予定だったが、渡航できない期間が何年間も続いたので、1つの州の大学と学校の視察しかできていない状況である。そのため1年間延長して研究を続けることになった。
今年度中に批判的思考力の育成に積極的に取り組んでいるアメリカの州、場合によっては、視野を広げて、アメリカ以外の外国の大学の講義や学校の授業を視察して、得た知見を活かして新たな指導法を考案したいと考えている。

Strategy for Future Research Activity

「現在までの進捗状況」でも説明したように、コロナ禍の影響を受けて、批判的思考力の研究が進んでいるアメリカでは、どのような指導法および授業によって批判的思考力を育成しているのかを知見を得るための大学の講義や学校の授業の視察は不十分である。
今年度中にアメリカ、あるいは視野を広げてアメリカ以外の外国でどのように批判的思考力を育成しているのか大学の講義や学校の授業の視察を実現したいと考えている。
視察をして得た知見を活かして、そこから日本においてどのように批判的思考力を育成するべきかを考察した論文を発表したいと考えている。

Causes of Carryover

コロナ禍の影響を受けて、予定していたアメリカの出張ができなかったことが大きな要因である。研究の進捗状況もやや遅れ気味の状態である。今年度はこれまでの研究の遅れを取り戻すために、批判的思考力の育成に取り組んでいる大学の教員の講義や、学校の教員の授業を参観する予定であり、そのための研究費として活用したいと考えている。
また、アメリカ出張で得た知見を取り入れて、新たな比べ読みの指導法を考案する予定である。アメリカ出張が予定よりも進んでいないことから、学会で比べ読みの指導法を発表する際の旅費・研究を進めるために必要な図書費なども必要な経費となる。

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi