2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of Interactive Consensus-building Skills for Trans-scientific Issues in Secondary Education
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20K13995
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
馬場 智子 岩手大学, 教育学部, 准教授 (60700391)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | トランスサイエンス / 防災・復興教育 / 地域の実態に応じた科学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)(共著)4.(共著)ノンフォーマル教育から公教育への多文化共生に向けた提言―日本、アメリカ、タイの事例から、外為印刷、2021年3月、「序章 第4節2」27頁、「第1章 第5節2」79-89頁 、「第3章 タイにおける外国籍・無国籍児童生徒の教育課題」125-176頁、「終章3」181-182頁、「結びに」190-191頁執筆。共著者:田中真奈美、馬場智子。 2)(単著)外国にルーツを持つ児童生徒の教育を担う資質育成に向けた教員養成課程-学生の価値観からみるレディネスと課題-、岩手大学教育学部附属教育実践・学校安全学研究開発センター研究紀要第1巻(岩手大学教育学部)、2021年3月、105-116頁。日本政府による外国人労働者受け入れの制度変更を踏まえ、外国にルーツを持つ子どもに対して教科担当教員が授業を行う際の留意点や、教員養成課程で育成するべき資質を明らかにした。 3)(単著)タイの”Local Wisdom”を組み込んだSTS教育の実践:地域社会の実情に即した環境教育とは、岩手大学教育学部研究年報80巻(岩手大学教育学部)、2021年3月、87-98頁。近代科学による治水の課題を事例にしたタイにおけるSTS教育の実践例を分析し、内容だけではなく授業方法の段階から生徒主体にする必要がある事を明らかにした。 4)(口頭発表)(単独)学校現場の多文化化に対する大学生の意識、日本教育学会第79回大会(オンライン開催)、2020年8月。 5)(口頭発表)ノンフォーマル教育機関の教職員と政府との関係、日本タイ学会第22回大会(オンライン開催)、2020年10月10日。 6)(口頭発表)学習以外のノンフォーマル教育機関の役割─岐阜県可児市とタイ(ターク)の事例から、多文化関係学会第19回年次大会(オンライン開催)、2020年10月24日。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度はタイで以下の調査を計画していた:「研究協力機関の中でも、教員養成課程を設計している教育省・IPST(タイ教育省傘下の科学技術教育推進研究所)で調査し、タイの教員養成におけるトランスサイエンス的課題への取り組み状況を明らかにする。具体的には、①教員養成課程・現職教員研修の担当者へのインタビューと、②教員養成プログラムに関わる文書やその理論的基盤となる文献の収集・分析調査を行う」このうち、②についてはほぼ進行しているものの現地でのみ入手可能な書籍の存在を確認している。また①についてはタイ側も新型コロナウイルスの影響で官公庁を含めて休業していたため計画通り進めることができなかった。しかし②の成果の一部を論文として公表した。そのため進捗状況は(3)「やや遅れている」とする。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に新型コロナウイルスの影響が沈静化すれば実施予定であった協力機関での調査を再開する。沈静化しない場合は、若手研究(B)の一環として「災害図上演習(DIG等)を含む合意形成ワークショップ(以下、「WS」とする)」後に実施したアンケート結果を分析し、口頭発表や論文での公表をさらに進める。 また、日本国内での調査を先に進めるため、具体的には日本とタイの自然災害に関わるトランスサイエンス的課題についての文献を収集し、特に自然災害に対応する法的制度および地域組織の違いについて分析し、口頭発表や論文での公表を行う。
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Causes of Carryover |
2020年度はタイで以下の調査を計画していた:「研究協力機関の中でも、教員養成課程を設計している教育省・IPST(タイ教育省傘下の科学技術教育推進研究所)で調査し、タイの教員養成におけるトランスサイエンス的課題への取り組み状況を明らかにする。具体的には、①教員養成課程・現職教員研修の担当者へのインタビューと、②教員養成プログラムに関わる文書やその理論的基盤となる文献の収集・分析調査を行う」このうち、②についてはほぼ進行しているものの現地でのみ入手可能な書籍の存在を確認している。また①についてはタイ側も新型コロナウイルスの影響で官公庁を含めて休業していたため計画通り進めることができなかった。今後は、影響が沈静化すれば予定通りタイでの調査を行い、沈静化しない場合は日本国内での調査を優先して行う。
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