2024 Fiscal Year Annual Research Report
The small-scale training for improving mathematics teachers' craft knowledge in elementary school
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20K14012
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| Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
新井 美津江 立正大学, 社会福祉学部, 特任准教授 (50866275)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 実践的知識 / 教師の職能成長 / 小規模研修 / 教師の気づき |
| Outline of Annual Research Achievements |
2024年度は、2023年度に行った学校ベースの小規模研修と同様の研修を他の近隣小学校において行った。経験年数別グループにおいて授業ビデオ(かけ算導入、教師が困惑する様子)を視聴後、グループディスカッションした。教師の学びについて分析・考察した結果、①発言と拝聴という相互作用を生み出す場面設定の重要性、②教師間の活発な活動を促す新たな問いの重要性、の2点が示唆された。 研究期間全体を通して、まず教師の実践的知識の様相を複数の教師にインタビューすることにより明らかにしようとした。実践的知識は即興的かつ時には教師自身も気づいていない暗黙知という側面があるため、記述が困難であった。そのため先行研究から「気づき」という視点を導入した。「気づき」の要因としての知識と、「気づき」の対象としての知識という2側面から分析した結果、専門的な数学的知識より数学教育的知識(例えば教材の系統性や教材の教育的意義)を有する教師が、様々な「気づき」を生じている例が多くみられた。次に小規模研修という集団での学びでは、中堅クラスの教師グループが多様な「気づき」を創出し、一方経験豊富な教師グループは発言は多いが「気づき」は少ない様子が見られた。また、新米教師のグループでは発言が少ないという状況があらわれていた。 以上のように、5年間の研究調査から、教師がどのように知識を使い、またどのように新たな知識に気づき、知識生成するのか、明らかにしてきた。最終年で提言した2点は更に研究が求められると考える。また上述した数学教育的知識の育成は教員養成課程において重要な点として今後もその明確化が必要とされる。
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