2023 Fiscal Year Research-status Report
知的障害児の実行機能特性の解明と教育的支援モデルの構築に関する認知神経科学的研究
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20K14048
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
池田 吉史 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20733405)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 実行機能 / 知的機能 / 知的障害 / 脳血流 / NIRS |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、認知神経科学的アプローチによる知的障害児・者の実行機能特性の解明とその教育的支援モデルの構築である。具体的には、①実行機能と知的機能・適応行動との関連の解明、②行動・生理指標に基づく実行機能の特性解明、③実行機能に基づく教育的支援モデルの考案・検証を行うことを目的とする。 これまでの一連の研究 (Ikeda et al., 2013, 2014)を通して、知的障害児・者では実行機能の一つである抑制に著しい弱さがある可能性を明らかにした。特にこの弱さの背景として、前頭葉の機能不全が推測されたが、確証的なデータを得ることはできなかった。事象を裏付けるために、注目したのが脳機能計測である。近年では、神経発達障害児・者を対象とした関連する研究が成果をもたらしている。知的障害児・者においても、行動と合わせて脳神経活動を参照することで、その実行機能特性と背景について決定的な結論が得られ、それが教育的支援の重要なエビデンスになると考えられた。 本年度は、知的障害児・者の実行機能特性を行動・生理指標により解明することを目的とした。生理指標(脳神経活動)にも着目することで、知的障害児・者の実行機能の神経機序を明らかにし、行動指標により得られた知見の裏付けを取るとともに、知的障害児・者における脳神経活動の普遍性と特異性を明らかにし、教育的支援の方向性を明確にすることを企図した。 本年度に実施した研究では、小学校特別支援学級に在籍する知的障害児及びASD児30名を対象として、実行機能課題としてAX-CPTを実施し、課題遂行時における前頭前野の脳血流動態をNIRS計を用いて計測した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究2「行動・生理指標に基づく実行機能の特性解明」のデータが不足しており、分析が終了していないためである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を令和6年度まで延長する。令和6年度中に、研究2「行動・生理指標に基づく実行機能の特性解明」のデータを継続して収集し、データ分析を実施する。
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Causes of Carryover |
研究データ収集が完了しなかったため。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] Psychometric properties of the Abbreviated Math Anxiety Scale (AMAS) in Japanese elementary school children2023
Author(s)
Ikeda, Y., Kita, Y., Takagi, R., Suzuki, K., Mammarella, I.C., Cavola, S., Lanfranchi, S., Pulina, F., & Giofre, D.
Organizer
The 87th annual convention of the Japanese psychological association
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