2020 Fiscal Year Research-status Report
全身性エリテマトーデス母体から出生した児の学習障害とその学習支援に向けて
Project/Area Number |
20K14055
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
杉田 侑子 大阪医科大学, 医学部, 助教 (60847119)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 学習障害 / 全身性エリテマトーデス |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度の前半は、研究開始のための倫理申請の準備作業を行っていたが、6月より産前産後の休暇と育児休業に伴い、研究を中断していた。研究再開は2021年4月1日からである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
産前産後の休暇と育児休業による研究中断期間があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度中に、全国の日本リウマチ学会専門認定施設に対して現在診療しているSLE患者数および患者の挙児状況の実態を把握するためのアンケート調査(一次調査)を行う。一次調査の際に、その後の二次調査に協力可能な施設を募り、二次調査に協力いただける施設で診療中のSLE母体より出生した児で、本研究の対象者となる小学生のSLE母体児を把握する。対象となる児をもつ母親に対して文書での研究参加依頼を行う。 2022年度中に二次調査として、対象となるSLE母体児の母親に対し、LDの特徴的な症状をチェック項目として記載した調査票を郵送にて配布し、回答していただく。また同時に、対象となる児の母親(SLE母体)が通院している研究協力施設から、SLE母体の臨床データなどの情報を収集する。 SLE母体に配布した調査票からLDが疑われたSLE母体児を抽出し、2022~2024年度にかけて三次調査として、LD疑いのSLE母体児には大阪医科薬科大学LDセンターへ来所いただき、LDの診断とその原因となる認知機能分析を行う。 2022~2024年度にかけて大阪医科薬科大学LDセンターで実施する三次調査では、知能検査を施行した後、病態分析を行う。2023~2024年度には、それまでに得られたSLE母体の臨床データや特徴と、SLE母体児のLD診断の有無・各種認知機能検査との関連性についても分散分析を施行し、認知機能障害と関連のある臨床データを抽出する。2024年度中に、SLE母体の臨床データとその児のLD診断の有無や認知機能との関連性について、得られた結果を取りまとめ、成果の発表を行う。
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Causes of Carryover |
本年度は産前産後休暇と育児休業を理由に研究を中止しており、研究に進行がなかったため、次年度使用額が生じている。 2021年度には全国の日本リウマチ学会専門認定施設に対してアンケート調査を行い、二次調査に協力していただける施設を募る。二次調査に協力いただける施設において診療中のSLE母体の児で、研究対象となる小学生のSLE母体児の人数を把握する。対象者のSLE母体児の母親に対しては、二次調査としてLDの特徴的な症状をチェック項目として記載した調査票を郵送にて配布し、回答いただく。これらの事務作業について、事務処理を担当する研究協力者を雇い、人件費を支払う予定(5千円×5回程度)であり、印刷代や紙代も計上している。また、2021年度中に統計ソフト(SPSS)やPCの購入を予定し、研究中のデータ解析に使用する予定である。
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