2023 Fiscal Year Annual Research Report
コンサルティ中心モデル(CCC)による学校コンサルテーションの統合モデルの開発
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20K14061
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
脇 貴典 筑波大学, ヒューマンエンパワーメント推進局, 助教 (60865799)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | コンサルティ・センタード・コンサルテーション / 学校コンサルテーション / ワークエンゲージメント / 教師支援 / コンサルテーション・プロセス |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は補助事業期間延長の承認を受けて実施した。今年度の研究はこれまでの研究結果を通じて得られた知見を踏まえて、コンサルティである教師(高等学校教諭)を対象とした研究をおこなった。具体的には、クライエントへの支援に困難を感じていたコンサルティに対して学校コンサルテーションを実施した結果、コンサルティのクライエントに対する支援行動が変容した過程の詳細について回顧的に分析した。 収集したデータは、関連する近接領域の知見と併せて考察を行った。今回の分析では、学校コンサルテーションによる支援が教師であるコンサルティにどのように寄与するかという観点から、教師のワークエンゲージメントに及ぼす影響について分析、検討した。その結果、コンサルティ、ならびに、教師のワークエンゲージメントの変容に至るプロセスの要点を抽出し、そのために必要なコンサルタントの関わりを整理した。 次に、その成果を国際学会(44th Annual Conference of the International School Psychology Association)にて発表した。学会では、学校コンサルテーションが教師のワークエンゲージメントに及ぼす影響について考察した内容を発表した(「The effect of School Consultation on Consultee’s Work Engagement」)。特にクライエントに対する支援行動が変容する以前に、コンサルティにどのような変化が生じていたのかという点について発表し、現地でのディスカッションを行った。 その他、高等教育機関においてコンサルテーションを実施した事例について、コンサルティの変容過程の詳細と具体的な実践を報告した(「発達障害のある大学生のアセスメント」分担執筆)。
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