2021 Fiscal Year Research-status Report
カンボジアにおける肢体不自由入所児童への施設内療育と心理ケアの実践とその定着
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20K14065
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Research Institution | Iryo Sosei University |
Principal Investigator |
原田 真之介 医療創生大学, 心理学部, 講師 (70802883)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 臨床動作法 / 肢体不自由 / カンボジア / 療育 / 睡眠 / 障害者 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度については、カンボジア現地で臨床動作法を広め、定着させるための専用テキストブックを制作した。テキストブックは、日本語、英語、クメール語の3カ国で文章を表記し、日本人とカンボジア人の両名が内容を共通理解できるように配慮した。翻訳には、カンボジアの王立大学であるプノンペン大学の教育学、日本語学に精通した大学教員の協力を得て行なった。現時点で原稿を完成させており、今後は印刷作業を進めてテキストの完成となる。以上のテキストは完成後に、現地に持参し、それを用いた研修会を実施し、研修効果にどのように作用したかを検証する予定である。 第二の研究活動として、肢体不自由者における臨床動作法のメンタルヘルス的な機能について研究を行った。上記の研究は日本人の肢体不自由者にインタビュー研究を行い、臨床動作法の適用から身体的問題と睡眠障害の改善に至るまでのプロセスモデルを作成し、論文としてまとめた。以上の論文は海外の学術雑誌に掲載された。(Harada, S., Ueda, A., Morizane, M., Sato, S., & Nakano, K. (2021). A Process Model for Improving Sleep through Clinical Dohsa Hou: The Subjective Experiences of Patients with Cerebral Palsy. Mental Health & Human Resilience International Journal, 6(1),https://medwinpublishers.com/MHRIJ/volume.php?volumeId=451&issueId=1329)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナの影響で現地での訪問、実践、効果研究などが取り組めていないが、左記の研究に必要な準備に向けた研究活動は順調に進展している。また現地とはオンラインでのミーティング機会を設けて、遠隔ではあるが介入の実践研究を行えている。今後は2022年8月ごろから現地での訪問、実践、効果研究を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は2022年8月ごろから現地での訪問、実践、効果研究を進めていく予定である。そのための効果測定の尺度の準備、実施体制の整備なども上記の時期までに進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
次年度はカンボジアへの訪問、実践研究を行う。また、現地に赴く連携研究者は5名を予定しており、研究代表者とあわせて6名の旅費として助成金を使用する。費用としては200万円を見積もっている。また、今年度作成したテキストブックの印刷費用として100万円の費用を見積もっている。
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Research Products
(3 results)