2020 Fiscal Year Research-status Report
幼児の社会性・心の理論・言語の発達変化及びその因果関係に関する研究
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20K14072
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Research Institution | Naragakuen University |
Principal Investigator |
荻布 優子 奈良学園大学, 人間教育学部, 専任講師 (70867126)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 社会性発達 / 言語発達 / 心の理論 / 気になる子ども / 自閉症スペクトラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、①一般幼児の社会性及び言語機能の関係を横断的に明らかにすること、②一般幼児の社会性及び言語機能の関係を縦断的に明らかにすること、③「気になる子ども」の社会性及び言語機能の発達過程を縦断的に明らかにすること、の3点である。またASDの対人社会性について発達段階に応じた妥当性の高い指導目標や効率的な指導計画の立案のための基礎的な知見とすること、縦断研究とすることにより一般の保育所・幼稚園等における就学を見据えた計画的な保育のカリキュラムの検討の一助とすること、をねらいとする。 今年度は、こども園に在籍する幼児を対象とし、言語課題・心の理論課題など直接検査によるデータ聴取(150名程度)を行い、目的①についての検討を予定していた。所属機関の研究倫理審査委員会に審査申請を行い承認を得て、調査準備を行い協力園への依頼を行った。しかしながら新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、子ども園を訪れての直接検査によるデータ聴取が困難となり、パイロットケースとして数名のデータ聴取にとどまっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査準備と協力園の確保までは進展したが、関西圏でのCOVID-19蔓延に伴い調査者が協力園への当初想定していた頻回な訪問が困難となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
現状データを十分に得るに至っていないため早急にデータ聴取を進め、まずは横断的に各年齢での解析を進める。
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Causes of Carryover |
COVID-19流行に伴い直接対面しての調査実施が当初の計画通りには進まず、人件費・謝金が生じなかったため。次年度は調査実施者の人件費・謝金にあてる。
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