2020 Fiscal Year Research-status Report
高難度新規手術に対するハイブリッドシミュレーション修練モデルの実証研究
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20K14076
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡邊 祐介 北海道大学, 大学病院, 特任講師 (90789405)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 外科修練 / シミュレーション / カダバートレーニング / 高難度手術 |
Outline of Annual Research Achievements |
経肛門的全直腸間膜切除術(Transanal Total Mesorectal Exision,以下 TaTMEと略記)に関する教材開発については、テキスト、論文などの関連文献を収取し、当該手術の適応、解剖や手術工程、合併症等、必要となる情報をまとめた。一方、専門家や手術室スタッフを対象とした対面インタビューの実施は困難であったため、手術室のセットアップや医療機器、術式のピットフォールといった情報は収集できていない。新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いた時点でテレビ会議システムを用いたオンラインインタビューを実施し、学習項目を決定し、問題作成に取り掛かる。模擬臓器を用いた手術手技トレーニングに関しては、対面でのトレーニングや技能評価が困難であったことから、別に取り組んでいる遠隔シミュレーショントレーニングシステムで代用できるよう技術的側面について確認を行っている。技能評価項目については、実際の手術ビデオを用いて申請者らが開発した評価スケールの妥当性評価を行い、その結果を米国内視鏡外科学会で発表し、現在、論文投稿中である。令和2年度はカダバーとシミュレーション下の手術技能の比較検証が困難であったことから、令和3年度は妥当性評価に係る情報が多いFundamental of Laparoscopic Surgeryの縫合結紮スコアとTaTMEの技能評価スコアの相関の確認を計画する。令和2年度はカダバートレーニングによる多職種連携トレーニングが困難であったことから、学習教材の作成成果をもとに令和3年度中のカダバートレーニングの実施を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度は新型コロナウイルス感染症の流行により、十分なTaTMEの実績を有する施設での手術見学の実施は困難であった。また、それら施設の外科医、手術スタッフとの対面インタビューも実施できなかった。令和3年度も手術室見学は困難だと予想されるが、外科医、手術スタッフを対象にオンラインインタビューを計画することで、学習教材の完成を目指す。カダバートレーニング実施の見通しがつかないため、実践を伴う多職種連携カリキュラムの実施及び評価は難しいと予想される。状況に応じてカダバートレーニングを実施できるよう、外科医を優先とした座学と模擬臓器を使用したトレーニングを計画する。
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Strategy for Future Research Activity |
外科医、手術スタッフを対象とした対面インタビューを、新型コロナウイルスの感染状況を確認しながら、オンラインインタビューへ変更して、教材開発に必要な情報を取集することとする。特に、文献からの情報収集に限界がある、手術室のセットアップや医療機器、術式のピットフォールから、導入時に直面した障壁といった情報を収集する。現時点では、カダバーを使用したトレーニングを含む集合研修の実施は困難であることから、リモートトレーニングへの転換や、ビデオ教材の開発も念頭に計画を進めていく。多職種連携トレーニングが困難な場合は、外科医を対象としたオンデマンド学習、シミュレーショントレーニング、手術室チーム向けに新規術式の導入時留意事項をまとめるなど、カリキュラムの形として柔軟な対応を図る。
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Causes of Carryover |
令和2年度は新型コロナウイルス感染症の流行により、十分なTaTMEの実績を有する施設での手術見学の実施は困難であった。また、それら施設の外科医、手術スタッフとの対面インタビューも実施できなかった。
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Research Products
(1 results)