2022 Fiscal Year Annual Research Report
教育のオンライン化支援に関する基準枠組みとFDプログラムの開発
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20K14078
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 塁 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (50755816)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ファカルティ・ディベロップメント / オンライン学習 / アクティブラーニング / EdTech |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度に関しては,基準枠組みの検討を進め,オンライン学習におけるコミュニケーションとコンテンツ,同期学習と非同期学習という観点でオンライン学習を区分けし,それに対応するようなオンライン FD ワークショップを実施した.その際,前年度に構築した意見集約を促す Web プラットフォームを活用し,先行研究で有用であると示されているアクティブラーニングを交えたプログラムとした.それらに関連する研究成果を学会にて発表した. 研究期間全体を通しては,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応が急遽求められ,基準枠組みを作成・検討しながら,必要なオンライン FD プログラムを実施した.具体的には,Web 会議システムである Zoom を用いた授業の実施方法,動画やテキストを用いたオンデマンド型授業の実施方法,学生のネット環境に応じた通信量への配慮方法,動画の作成・編集・公開方法,オンライン授業で利用できるツールの使い方など多様なトピックを取り扱った. その際,オンラインにおける意見集約が困難であったことから,意見集約を促す Web プラットフォームの構築を行い,その活用も行った.そのプラットフォームでは,講師の問いかけに対して参加者が投稿し,アルゴリズムに従って配信される他者の投稿を確認しながら「いいね」をつけて,最終的にはそれら「いいね」の情報をもとに人気順に意見が閲覧可能である.本プラットフォームを用いることで,参加者の人数が多くなってもオンラインにおいて講師と参加者,参加者間のインタラクションを実現できるようになり,新たな FDプログラムを実現できるようになった.
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