2021 Fiscal Year Research-status Report
研修後の継続的な学び合いを支援するための相互評価型デジタルバッジ・システムの構築
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20K14086
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
天野 慧 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 客員助教 (90753046)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | デジタルバッジ / インストラクショナルデザイン / 教育工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、社会人向けの学習機会において、研修後の受講者同士の学び合いを活性化させるために、研修での学びを実社会へ応用することで得た成果を、受講者同士で評価し、お互いの取り組みを奨励することができる、相互評価型デジタルバッジシステム(修得した能力や学修成果を電子的に証明できる仕組み)を開発することである。 本年度は、提案するシステムの設計と開発フェーズと位置づけ、次の2点に取り組んだ。 (1)システムの設計:文献調査を踏まえて、受講者同士の学び合いを支援するためのデジタルバッジシステムを設計した。具体的には、受講者同士の相互評価である一定の基準を満たせば、デジタルバッジを発行でき、またその相互評価の履歴やプロセスをデジタルバッジのメタデータ情報として紐づける仕組みを考案した。それによって、受講者同士がお互いの学習成果を共有し、認証できる学習コミュニティづくりが期待できる。 (2)システムの開発:(1)の設計をもとに、デジタルバッジシステムを開発した。具体的には、Moodleのデジタルバッジプラグインを改修し、従来は教師権限でしか発行できなかったデジタルバッジを、相互評価の結果を踏まえて、発行できるようにした。また、デジタルバッジのメタデータとして、相互評価でだれが評価を実施したのかについての情報もひもづけられるようにした。システムが実際に稼働することを非公開環境で試行し、問題なく機能することを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、研究の2年目はデジタルバッジシステムの設計及び開発を遂行することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、これまでの研究の成果を学会で発表し、成果発信を務める。また、あわせてシステムの形成的評価に取り組む。
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Causes of Carryover |
来年度はこれまでの研究成果を国際学会で発信する予定で、そのために経費を用いる予定である。
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