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2020 Fiscal Year Annual Research Report

直視下手術における外科医の注視・行動解析に基づく教育プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 20K14092
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

飯田 千絵  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80749325)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2021-03-31
Keywords教育プログラム / モーションレコーダー / 糸結び
Outline of Annual Research Achievements

外科医が手術を学ぶ機会は限られており、より効率的な教育プログラムの開発が望まれている。本研究の目的は熟練外科医の「暗黙知」を効率的に身につけるための教材を開発することである。
令和2年度は熟練医の「手さばき」を客観的に評価することを試みた。手首装着型モーションレコーダーを使用して、糸結びの手技を測定し、定量的評価を行った。レコーダーを装着した状態で、糸結びの手技を行い、データを取得した。得られた値から、手首回旋運動を表すパラメータである、ベクトルの空間軌跡長STL(Spherical vector Trace Length)、運動のスムースさを表すパラメータとされるAS(angular smoothness)、角速度で正規化した角加速度ベクトル軌跡長AATLω(Angular Acceleration vector Trace Length normalized by ω)を計算し、形成外科入局後年数との相関関係を検討した。形成外科専修医および非医師、計15人の糸結びの手技を行ったデータを取得し、上記パラーメータと入局後年数の相関関係を検討したところ、入局後年数とASで-0.82、AATLwで-0.662、STLで-0.57という相関係数を持つ負の相関関係が得られた。これらのデータから、AS・AATL・STLで、入局後年数との相関関係を見ることができ、手技習熟度の定量的評価の可能性を示せた。このように手技の習熟度や熟練外科医の「暗黙知」を明確化することで、より効率的な教育プログラムの開発に繋げることができると考える。
令和2年度はCOVID-19の影響で当初予定していた手術の撮影が滞ったため、自宅などで出来る研究に止まった。令和3年度は大学院への入学に伴い本補助金事業を廃止せざる得なくなったが、ウェアラブルアイトラッカーを利用した熟練医の「視点」に関する研究を継続したい。

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Published: 2022-12-28  

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