2022 Fiscal Year Research-status Report
プラスチック射出成形用金型製作の技能・技術分析による教材開発および教育訓練の検証
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20K14103
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
星野 実 大阪電気通信大学, 工学部, 特任教授 (40648961)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教材開発 / プロジェクト方式教育訓練 / 3次元CAD設計 / 3DAモデル設計 |
Outline of Annual Research Achievements |
学生金型グランプリ「プラスチック金型部門」では、学生(若年者)に対して的確な課題が提示される。これに毎年参加して、製作する工程を通し、若年者にとっての設計・製作・成形の問題点を明らかにする。本年度の教材開発は、学生金型グランプリでの「地域連携ものづくりプロジェクト」のメンバーで手分けした。金型製作のスタートから完成に至るまでを対象とする、プロジェクト方式教育訓練での教材開発を行なった。 教材は、技術者を目指す学生とともに実際の金型製造の過程で形成的な評価をしながら作成した。その後に教材作成に関わらなかったメンバーを入れて、有効性を総括的に評価し完成させている。特に、3次元CADによる金型設計方法のテキスト・3DAモデルによる3次元CAD設計方法のテキスト、見本となる3次元モデルデータ・3Dプリンターによる金型の樹脂製模型を作成した。 作成された教材は、指導者を目指す学生、職業訓練指導員、企業の教育訓練担当者を対象としてレビューを行なった。テキストは理解容易か、指導要領はポイントを捉えているか、金型などの模型等は使いやすいか、などの観点から評価した。また、コロナ禍の対応としてリモートでの授業は可能か、オンデマンドに適しているか、それらの習得度測定はできるか、教育訓練効果の検証は可能か、などを検討した。 上記の結果をベースに学会や学生金型グランプリの研究発表会に参加して、得られた評価をフィードバックして完成度を高めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
作成した3次元CADによる設計方法などの教材の有効性を学会やものづくりコンテストなどで発表し評価して頂いた。日本設計工学会での設計コンテスト(優秀設計賞)や学会発表(優秀発表賞)、第14回学生金型グランプリ(金賞)では高い評価を得ている。これらから現在までの進捗状況は、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、作成した教材を活用して教育訓練を展開して、教育訓練効果を検証する。
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