2021 Fiscal Year Research-status Report

VR支援設計「VRAD」演習プログラムの構築とその効果の実証

Research Project

Project/Area Number	20K14105
Research Institution	Okayama University of Science
Principal Investigator	馬淵大宇岡山理科大学, 工学部, 講師 (50757458)
Project Period (FY)	2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords	VR / ヘッドマウントディスプレイ / CAD / BIM / 設計教育 / 建築 / デザイン
Outline of Annual Research Achievements	本研究は、従来のCAD（コンピュータ支援設計）教育からBIM（建築情報モデリング）+ VRAD（VR支援設計）教育への移行を目標に、【VRAD演習プログラム】の新規構築とその効果の検証を目的としている。 2021年度は、申請書の研究実施計画に基づき、下記の2項目において成果を得た。（1)【VRAD演習プログラム】の1回目の運用：2020年度の研究にて策定した【VRAD演習プログラム】を、2021年度のCAD演習系講義5回で1回目の運用ができた。ただし、以下2点の問題が発生し、2020年度策定時点の【VRAD演習プログラム】から大幅に変更することになった。1点目の問題点は、VR学習スキーム「スケトレ」（平成28年度採択の科学研究費助成研究）を、【VRAD演習プログラム】の一部として運用できなくなったことある。ソフトのバージョン更新に伴い、開発済みのスケトレが本研究の環境で容易に実行不能となったため、【VRAD演習プログラム】への導入を見送ることにした。2点目の問題点は、COVID-19の影響である。コロナ禍により、一部オンデマンド講義での実施を余儀なくされた。（2)　【VRAD演習プログラム】の改善：2021年度で運用した【VRAD演習プログラム】の改善を開始した。具体的には、運用時に実施したアンケート、および、テストを分析し、その結果踏まえて2022年度に行う【VRAD演習プログラム】を改善を始めている。以上2項目を達成したことにより、2020年度時点から大幅な変更があったが、2022年度は改善した【VRAD演習プログラム】で2回目の運用ができる可能性が高まった。ただし、コロナ禍の影響によっては、2021年度同様、一部【VRAD演習プログラム】の実施に変更が必要となる点には、引き続き留意が必要である。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 3: Progress in research has been slightly delayed. Reason COVID-19の影響により、通常業務の過多が発生し、当初予定していたほど十分な時間を確保できなかったり、オンデマンド講義により【VRAD演習プログラム】自体実施ができない回が発生したりした。また、当初予定していた【VRAD演習プログラム】自体に大幅な変更を必要とする問題が発生したため、研究計画自体に調整が必要になった。以上により、2021年度における【VRAD演習プログラム】の運用と改善に遅れが生じた。
Strategy for Future Research Activity	2022年度は、2021年度に運用した【VRAD演習プログラム】の改善を進め、2022年12月からの2回目の運用を目指す。具体的には、下記の2項目により実施する。（1）　【VRAD演習プログラム】の改善：2021年度に続き、【VRAD演習プログラム】の改善を進める。具体的には、1回目の運用で実施したアンケート、および、テストを分析し、その結果踏まえて2022年度で行う2回目の【VRAD演習プログラム】を改善する。2022年度の前半は、この作業を継続して実施し、12月の運用に向けて準備を進める。（2）【VRAD演習プログラム】の運用（2回目）：「CAD/CG演習Ⅱ」をモデル講義とし、【VRAD演習プログラム】を運用する。運用は、2021年度に続き2回目を行う。本年度は、【VRAD演習プログラム】の開発の最終年度とできるよう、1回目運用の分析結果を踏まえて適切な改善を加えられるよう努力する。また、コロナ禍の影響によっては、2021年度同様、一部【VRAD演習プログラム】の実施に予期しない変更が生じる場合も想定し、必要に応じて柔軟に対応する。
Causes of Carryover	理由：新型コロナウィルスの影響により出張機会が減少したり、会議がオンデマンドに切り替わったりしたことで、当初計画していた旅費等の支出がなくなったため。使用計画：VRAD演習環境の整備に大幅な変更が必要になり、新たな追加設備が必要になったため、お主に物品費用として使用する計画である。