2021 Fiscal Year Research-status Report
シチズンサイエンスと市民科学の分析および統合に向けた理論枠組みの構築
| Project/Area Number |
20K14114
|
|---|
| Research Institution | Kanazawa University |
|---|
Principal Investigator |
一方井 祐子 金沢大学, 人間科学系, 准教授 (00709214)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
| Keywords | クラウドサイエンス / 市民科学 / シチズンサイエンス / オープンサイエンス / 市民参加 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本課題の目的は、国内におけるcitizen scienceの市民科学的側面（主に市民が主導し社会課題的解決を目的とするもの）と、シチズンサイエンス的側面（主に科学者が主導し科学研究を目的とするもの）を整理・分析し、両者の統合に向けた理論枠組みを構築することである。本年度は昨年に続き、文献調査・ウェブ調査を中心に、国内外の市民科学およびシチズンサイエンスのプロジェクト事例の収集と分析を行った。また、事前に選定した国内プロジェクトの主催者へのインタビューやプロジェクトへの参与観察を実施した。これにより海外事例との比較を行い、日本のcitizen scienceの特徴の抽出を試みた。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国内外における市民科学／シチズンサイエンスの主催者への対面インタビュー調査と実地調査を予定していたが、コロナ禍により一時延期中である。オンライン調査の質問紙設計が遅れているが、調査規模を増やして研究期間内に実施予定である。
|
| Strategy for Future Research Activity |
昨年度に続き国内の市民科学／シチズンサイエンスのプロジェクト主催者に対するインタビュー調査およびプロジェクトの参与観察を継続して実施する。対面調査と実施調査の目途が立ちにくいことから、代替として文献調査を集中的に実施する。
|
| Causes of Carryover |
オンライン調査の設計が遅れた。これについては、次年度に当初計画していた分に加えて実施する。国内の実地調査と海外渡航にかかる費用についてもCOVID-19の様子をふまえて延期中である。期間中に実地調査と渡航が可能になった場合は計画通り行うが、難しい場合はオンラインでのインタビュー調査や参与観察などの代替手法をとる。
|
