2021 Fiscal Year Research-status Report
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20K14115
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
長沼 祥太郎 九州大学, 教育改革推進本部, 講師 (40826096)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 理科離れ / 科学教育 / 尺度開発 / オンライン調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、以下の4つにおいて進捗があった。第一に、研究目的1「科学離れはどのようなカテゴリーに分類できるか」に関して、科学教育分野でトップレベルの国際会議 ESERAにて発表を行なった。その後、プロシーディングスとしての掲載に向けての原稿を提出済みで、現在査読結果待ちの状態である。第二に、研究目的2「科学への興味が、様々な要因の影響を 複合的に受けて、どのように「科学嫌い」へと変容するのか」に関しての質的調査の結果を論文にまとめ、英文校正に出した。現在、こちらの校正済みの論文を投稿に向けて修正中である。第三に、研究を進める段階で生じた、科学・理科離れを測定する項目間でのずれを検討する必要性に対応してオンライン調査を用い、研究発表と論文投稿(査読中)を行なった。研究発表に関しては、科学教育学会の研究会においてベストプレゼンテーション賞を受賞した。第四に、こちらも研究を進める段階で生じた、科学・理科離れを測定する項目として、ネガティブな側面に注目した項目を作成し、オンライン調査にてデータを収集した。現在データを分析中であり、今年度前期中に国際学会誌に投稿予定である。 以上、2021年度は当初の予定を大きく超えて研究に進捗があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究目的を達成しつつ、研究を推敲する段階で生じた新たな研究課題に対してもデータ収集と成果発表を進めているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、上記で示したように新たに生じた研究課題に対しての成果を論文としてまとめて投稿するとともに、3つ目の研究目的である「科学への興味が、科学 以外の活動への興味の変化を受けて、どのように「無関心」へと減衰するのか。」に対応する研究を進める。
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Causes of Carryover |
2022年度に最終年度に行う予定の調査の見積もりをとったところ、予想外に高い金額であったため、最終年度に予算を繰り越すことでこの調査を行えるようにした。
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