2022 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of vicarious guilt on the witnesses' helping behavior toward ostracized persons
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20K14139
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
津村 健太 帝京大学, 理工学部, 講師 (10804396)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 社会的排斥 / WorkplaceOstracismScale / 職場における排斥 |
Outline of Annual Research Achievements |
排斥の問題を考える上で重要な場面となるのが、職場である。働く人のメンタルヘルスやワークモチベーション等に対して、職場での被排斥経験が大きな影響を与えることが指摘されている。しかし、本邦では職場における排斥の問題について、十分な検討がされているとは言い難い。そこで本年度は、職場における排斥について検討する際に広く用いられているWorkplace Ostracism Scale(WOS)の日本語版を作成することを目的とした。 WOSは、職場において社会的排斥に該当する出来事をどのくらい経験しているか、尋ねる尺度である。WOSの質問文を、職場で他の人が上記のような出来事を経験しているのを目撃したか尋ねるように変更することで、職場での社会的排斥の目撃経験を測定するのにも応用可能であると考えられる。そのため、WOSの日本語を作成することで、職場での被排斥経験が働く人に与える影響についての検討を進めるだけでなく、職場で誰かが排斥されるのを目撃した際に被排斥者に対して援助行動を促すのために何が重要か検討する際にも、WOSの日本語を作成するのが有意義である。 WOSの原著者に許諾を得たうえで日本語版を作成し、3件の質問紙調査を通じてWOS日本語版の妥当性を検討した。調査の結果、WOS日本語版の妥当性を示すデータが得られたものと考えられる。現在、論文の執筆中であり、今後はWOS日本語版を用いて、職場における排斥についての検討を進めていく。
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