2021 Fiscal Year Research-status Report
リスク下の意思決定における「価値」の収束をもたらす個人間過程の解明
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20K14150
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Research Institution | NTT Communication Science Laboratories |
Principal Investigator |
村田 藍子 日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 人間情報研究部, 研究主任 (70783728)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | リスクの共有 / 個人間過程 / 情動 / 価値 |
Outline of Annual Research Achievements |
ペアの協調課題中の情動変化について調べた研究成果をまとめた論文を発表した。
具体的には、崩壊リスクがあるブロックタワーからペアで順にブロックを抜く協力ゲームを行っているときの心拍数と主観的な興奮を計測する実験を行い、協力ゲーム中の心拍数の変化がペアの間で同期すること、さらにペアの間の心拍同期が高いほどブロックを抜くときの主観的な興奮が高まることを発見し、その成果を第一著者としてScientific Reportで発表した(Murata et al., 2021)。また、この成果を含めて、対人相互作用と情動の研究について、理研CBS-トヨタ連携センターの公開シンポジウムにて招待講演を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
お互いの様子を目視できる距離で対人相互作用実験を行う計画であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、予定していた実験を延期していた。今年度、延期していた実験を実施予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
お互いの様子を目視できる距離で対人相互作用課題を行い、情動・価値・行動の変化を計測する実験を実施予定である。これまで新型コロナウイルス感染拡大の影響で、予定していた実験を延期していたが、感染拡大防止策の緩和が始まってきた今年度、延期していた実験を感染対策をしつつ実施し、その成果を国際学会、学術誌等で発表予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大防止策の関係で、当初予定していた対面かつ近距離の相互作用実験を延期していたため、繰越が生じた。 今年度、感染拡大防止策の緩和に伴い、感染対策をしつつ計画していた実験を遂行する。
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