2022 Fiscal Year Research-status Report
聴くスキル尺度を活用した、話を聴くことに対する意識ならびに聴き方の使い分けの検討
Project/Area Number |
20K14167
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Research Institution | University of Niigata Prefecture |
Principal Investigator |
藤原 健志 新潟県立大学, 人間生活学部, 准教授 (80715160)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ソーシャル・スキル / 聴くスキル |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目にあたる令和4(2022)年度においては、以下に挙げる2つの調査を実施した。 1つは研究計画のうち、(A)「聴くことに関する意識を探索的に検討し、これら意識が聴くスキルの各要素に与える影響を明らかにすること」を検討するため、保護者が子どもの話を聴くスキルに焦点を当て、子どもの話を聴くことに関する意識や子どもの話を聴くスキルに関する尺度を作成し、保護者の養育態度や子どもの行動特徴との関連を調査した。 もう1つは同じく(A)について、夫婦間のコミュニケーションに着目し、パートナーの話を聴くことについての認識とパートナーの話を聴くスキルに関する尺度を作成し、夫婦間コミュニケーションの諸相との関連について調査を行った。 両調査によって得られたデータについて、現在分析を実施しており、令和5(2023)年度以降、順次公表を予定している。 また、令和3(2021)年度に行った調査の結果を取りまとめ、論文1篇として公表したほか、国内の心理系学会において2件の発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた調査については概ね終了したものの、新型コロナウイルス感染症流行の影響で調査時期を先延ばししたことや、各種学会の延期等により公表機会が得られなかったこと等から、当初予定していた研究成果の公表状況についてはやや遅れていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画全体の進捗状況のうち、調査(データ収集)についてはほぼ終了しており、研究計画全体に大幅な遅れは生じていないが、上述の事情により、結果の公表を中心に、やや遅れが生じている。このため、当初3年間として申請していた研究期間を1年間延長し、令和5(2023)年度については、研究成果の公表を中心に、本研究課題を継続して実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行等により、本研究課題の実施を1年間延長している。次年度においては、学会発表等を通じて研究成果の公表を行う予定であり、そのための費用を計上している。
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