2021 Fiscal Year Research-status Report
質問紙で測定困難なオンラインのメタ認知能力を測定する課題の作成
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20K14169
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
三浦 大志 杏林大学, 保健学部, 講師 (80726084)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | メタ認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
メタ認知は認知活動の効率化に不可欠な機能であり、教育におけるメタ認知の重要性はしばしば主張されている。しかしメタ認知研究は、領域固有の能力との交絡を排除し、オンラインのコントロール機能を測定する課題が存在しないという測定方法の問題を抱えている。そこで本研究では、オンラインのコントロール機能を捉えたメタ認知能力測定課題を新たに作成し、その妥当性を検証することを目的とする。 令和3年度は、作成したメタ認知能力測定課題を用いて、大学生92名を対象とした実験を実施した。実験参加者は、上述のメタ認知能力測定課題、およびオンラインのコントロール機能を特定的に捉えているとは言えないが、メタ認知機能と関連を有すると考えられる諸課題(ウィスコンシンカード分類課題・文章読解課題・記憶課題・確信度判断課題・メタ認知能力尺度)を行った。分析の結果、作成したメタ認知能力測定課題がオンラインのコントロール機能を捉えている可能性が部分的に示されたが、課題の修正・精緻化の必要性も示された。メタ認知機能と関連を有する諸課題については、妥当性を検証する補助指標として概ね良好であることが示唆された。 本実験の結果を踏まえ、妥当性を再度検証する第2実験の実施に向けて、メタ認知能力作成課題の修正に着手した。現在、諸変数およびプログラムの再調整を進行中である。 また、The 32nd International Congress of Psychologyにおいて、オンラインのコントロール機能が生起に関連すると考えられているリベレーション効果に関する発表を第一著者として行った。さらに、本研究の基盤となるコントロール機能に関する研究成果をまとめ、第一著者として国際ジャーナルに投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度中に第1実験を、令和3年度中に第2実験を終了していることが、研究開始時の予定であった。しかし、新型コロナウイルス流行の影響で、令和2年度に第1実験を開始することができなかった。本年度は第1実験を実施できたため、年度単体では堅調に進捗したといえるが、令和2年度に発生した進捗の遅れを取り戻すには至らなかった。そのため、現在までの進捗状況は研究開始時の計画よりはやや遅れているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
第2実験の設計を調整し、実験を開始する予定である。実験結果を分析し、メタ認知能力測定課題の妥当性を検証した後、大規模サンプルを用いた第3実験を行って、課題の集団規準を作成する予定である。
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Causes of Carryover |
研究開始時の予定で令和3年度に実施予定だった実験を実施することができなかったため、研究参加者への謝金・研究補助業務者への人件費が次年度使用となった。これらは令和4年度に実施予定の実験に充当する予定である。
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Research Products
(1 results)