• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Annual Research Report

友人関係の様態を考慮したうつ病大学生へのファーストエイド心理教育プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 20K14178
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

河合 輝久  山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (60780509)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords大学生 / うつ病 / メンタルヘルス・ファーストエイド / 友人関係スタイル
Outline of Annual Research Achievements

最終年度に実施した研究は次の3つであった。
第一に,昨年度までに作成した尺度(傾聴効力感尺度,援助要請を勧める効力感尺度)の妥当性を再検討した。概念的に負の関連があることが予想される外部変数(精神障害のある者に対する偏見や差別)との相関分析を行った結果,小~中程度の負の相関係数が算出された。また,約2週間の間隔を空けて各尺度を実施した結果,再検査信頼性係数は.65-.77であった。以上から,作成尺度は一定程度の妥当性を有していることが示唆された。
第二に,友人関係の取り方の違いによって,抑うつ症状を呈する友人にファーストエイド(傾聴,援助要請の勧め)を実行する自信の程度が異なるかを探索的に検討した。大学生を対象に質問紙調査を実施し,友人関係の類型を抽出するために潜在混合分析を,類型間の傾聴および援助要請の勧めに関する効力感尺度の得点差を検討するために分散分析を行った。その結果,自他を傷つけることを恐れることよりも,自己開示を優先する友人関係をとる群の各尺度得点が総じて相対的に低いことが示された。つまり,ファーストエイドに関する教育では,友人関係の取り方も考慮する必要が示唆された。
これらを受け,第三に,大学生を対象に抑うつ症状を呈する友人への初期支援に関する教育プログラムを開発し試行した。しかし,回収データが目標サンプルサイズに到達しなかったため,再度実施することとなり,その回収データも含めて現在解析中である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 学生相談機関への援助要請を勧める効力感尺度の作成―抑うつ症状を呈する友人に学生相談機関の利用を勧めることに着目して―2023

    • Author(s)
      河合輝久
    • Organizer
      日本心理学会第87回大会
  • [Presentation] 高校生の抑うつ症状に対する友人への援助要請―援助要請の実態とその実行・回避に伴う利益及びコストの検討―2023

    • Author(s)
      河合輝久
    • Organizer
      日本教育心理学会第65回総会

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi