強迫症に対するインターネットベースによる認知行動療法の有効性の検証

2022 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 20K14181
• Research Institution: Teisei Gakuen Junior College
• Principal Investigator: 大城 恵子 貞静学園短期大学, 保育学科, 非常勤講師 (00757479)
• Project Period (FY): 2020-04-01 – 2024-03-31
• Keywords: 強迫症 / 認知行動療法 / インターネット / ICBT

Outline of Annual Research Achievements

本研究ではスウェーデンのカロリンスカ研究所で開発されたインターネットを用いたCBT(Internet-based Cognitive Behavioral Therapy;ICBT)のプログラム OCD-netの日本語版を作成し、実現可能性、安全性、有効性を検証することを目的としている。
当初の計画で令和4年度においては、「1.プログラムの英語版を日本語に翻訳」、「2.複数のOCD治療の専門家によって その日本語訳を検討し、必要に応じてプログラム内の表現を我が国の文化的な状況に適合させる」、「3.2で修正した日本語訳を翻訳会社にて再翻訳→英語版との差異をカロリンスカ研究所のプログラム開発者に確認を依頼する」というプロセスを想定していた。しかし、英語版の翻訳実施中、カロリンスカ研究所にて施行中のOCD-NETのプログラムに内容の更新があったため、現在前述した翻訳の進め方に則り、OCD-netの10のモジュールについて日本語版の作成中である。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究担当者の健康上の理由等により研究に従事できなかった期間があり、翻訳作業が遅れている。

Strategy for Future Research Activity

1.更新後のOCD-NET日本語訳を再翻訳し内容の確認
2．カロリンスカ研究所のシステム上に日本語版OCD-NETを実装
3．千葉大学　認知行動生理学こどものこころの発達教育研究センター被験者募集サイト等にて被験者を募集
4．医師・公認心理師によるアセスメントを実施し、適合する被験者20名ほどに10回のインターネットを用いたプログラムを実施
1，2について：8月頃までに対応.3,4について：順次対応、実施

Causes of Carryover

今年度は経費を使用する作業が生じなかったため次年度使用額が生じた。