2020 Fiscal Year Research-status Report
MCI/SCI高齢者の認知機能改善・認知症予防を目指したストレスマネジメント介入
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20K14184
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
柚木 颯偲 金沢大学, 医学系, 博士研究員 (60867133)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 主観的認知障害 / 軽度認知障害 / ストレスマネジメント / ストレス / 認知症予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢化率の上昇に認知症が医療・社会的課題となっている。本研究は、ストレスマネジメントによって、ストレス反応を低減させることが、認知機能を改善させるかどうかを明らかにすることを目的としている。研究方法としては、適格基準により組み入れられた参加者をストレスマネジメントプログラムによる介入群と健康・栄養に関する講義に参加する対照群のいずれかに1:1で割付を行うことによって実施する単盲検ランダム化比較試験である。ストレスマネジメントプログラムは身体への負担がかからない内容となっており、地域高齢者でも取り組みやすいというメリットがある。本研究によりストレスマネジメントの認知機能改善効果や認知症予防効果が明らかになれば、地域高齢者が実施しやすい認知症予防法の確立に寄与すると考えられる。 2020年度は、調査対象地域在住の高齢者に対して本研究への参加者募集を行い、スクリーニング評価を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、調査対象地域を訪問することが難しい状況であり、計画遂行が困難であった。したがって、2020年度は調査地域外に在住する成人男女に対して研究の評価項目である各種心理検査と唾液コルチゾール値の測定を実施する予備調査のみを実施し、現在結果解析中である。 2021年度以降は、新型コロナウイルス感染症拡大防止策を講じながら、調査地域訪問を再開し、参加者募集およびスクリーニング評価を実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、調査対象地域を訪問することができなかったことにより、調査実施計画に大幅な遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止策を講じながら、調査地域への訪問を再開する予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度計画に遅れが生じているために請求額が少なかった、2021年度は本来の計画に加え2020年度予定されていた計画を実施するために使用額の増額が見込まれる。
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