2020 Fiscal Year Research-status Report
スマートフォンを用いた大学生の包括的精神的健康促進プログラムの開発および臨床試験
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20K14191
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Research Institution | Hokusho University |
Principal Investigator |
入江 智也 北翔大学, 教育文化学部, 講師 (90787730)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 大学生 / 精神的健康 / テクノロジー / アプリケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は感染症流行の影響により研究進捗にやや遅れが生じた。 当該年度課題のひとつである調査研究を実施した。大学生がメンタルヘルスの改善・維持のために行う心理的な資源の利用実態について,web調査を実施した。その結果,対人(家族や友人,大学学生相談室等)の相談もさることながら,アプリケーションやSNS等の手段を通じて個人的に解決を図ったり,または不特定の他者に相談することで改善を目指している実態が明らかになった。以上のことから,大学生のメンタルヘルスの維持,向上に寄与するサービスとして,テクノロジーを用いたサービスの整備は一定程度のニーズがあり,効果が期待されることが示された。本研究は学術誌への投稿を予定している。 また,介入用アプリケーションの開発について,研究チームを発足し,現在コンテンツの構築中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一時的に本務のエフォートが増大したことや,研究協力者との情報交換がスムーズにはこばなかったことに起因する。現在では研究遂行環境は改善し,遅れは徐々に回復しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
介入用アプリケーションの開発が終了次第,予備実験としてユーザビリティチェックを行う。その後,必要な修正を加えたのちに大学生を対象とした効果検証を行う予定である。
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Causes of Carryover |
感染症流行の影響を受け,年度課題であったアプリケーション開発に若干の遅れが生じた。そのためアプリケーション開発過程にも予定外の遅れが生じ,外注のための予算を設けていたものの,年度内の支払いには至らず,次年度使用額が生じた。未使用額は次年度の開発費用において全額執行予定である。
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